講談社現代新書<br> 21世紀の経済学 - 市場主義を超えて

講談社現代新書
21世紀の経済学 - 市場主義を超えて

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  • サイズ 新書判/ページ数 171p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061494510
  • NDC分類 331
  • Cコード C0233

出版社内容情報

【内容紹介】
20世紀の経済学は何を解明したのか。どこへ行こうとするのか。新古典派から現代制度派・複雑系へ、最先端経済学への招待。

現代制度派経済学の「混成性原理」――現代制度派経済学の主張のなかでとくに私たちの関心を引くのは、彼らが「混成性原理」(impurity principle)と呼ぶものである。「混成性原理」とは、簡単にいえば、「各システム(あるいは、サブシステム)には、システム全体を支配はしないとしても、そのシステムが機能するためには不可欠な「非純粋性」が含まれている」(「現代制度派経済学宣言」)という考え方のことを指している。(中略)もちろん、現代制度派経済学も、現代では「非契約的要素」より「契約的要素」の方が優位を占めていることは否定しない(これは「優越の原理」と呼ばれる)。しかし、「契約的要素が支配的ではあるが、非契約的要素も存在し、それは総体としての契約にとって不可欠な特性である」と考えるのである。――本書より