講談社現代新書<br> アポトーシスとは何か―死からはじまる生の科学

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講談社現代新書
アポトーシスとは何か―死からはじまる生の科学

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061493087
  • NDC分類 463
  • Cコード C0247

内容説明

“細胞の自殺”アポトーシスの発見が、がん、AIDS治療の道を拓き、老化・寿命の謎を解く。新たな生命観への招待の書。

目次

1 アポトーシスとは何か
2 アポトーシスはいつ起こるのか―イモムシからAIDSまで
3 アポトーシスは何のために
4 アポトーシスのメカニズム
5 アポトーシスと病気
6 細胞死の起源
7 細胞死と老化・寿命
8 死から生をとらえなおす

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

手押し戦車

8
アポトーシスとは木の葉や花が散るという意味でネクローシスは心臓や脳の死。遺伝子に異常でプログレッションが起こり悪性の癌になる。細胞分裂の限界ヘイフリック限界が起こりアポトーシスが発動され細胞が消滅する。DNAの両端にはテロメアと呼ばれるロウソクが有り細胞が分裂する度短くなって行く。死を受け入れ処理するからこそ新たな生命がある。3ヶ月経つと細胞は全て新しくなる。現実を直視を学べる。2014/05/26

茶幸才斎

4
遺伝子に制御された能動的な細胞の死について、生物の発生と形態形成、細胞の癌化やウイルス感染、個体の寿命への関与を分子生物学的に解説し、生物学的意義を考察している。細胞死を、分裂能のある細胞に起こるアポトーシスと、分化しきって分裂能を失くした細胞に起こるアポビオーシスに分けるべきと云う。また、細胞死の起源を有性生殖の開始に求める「性と死」仮説は、面白いが疑念も残る。生命は若く元気な生殖細胞の系譜として連綿と続く。個体はこれを守る鎧であり、役目を終えたら速やかに死滅させるのが最善。生命が自ら下した結論である。2013/12/05

鯨船

2
アポトーシスについてとてもわかりやすく書かれていた。社会を有機的なシステム、つまりは生命体のようにみなす社会システム論に当て嵌めても、アポトーシスの概念は面白いなと思った2015/02/16

mytopgun

2
「死」は「性」の必然であり、「生」のシステムの一部として組み込まれている、という考え方はかなり面白い。多細胞生物にとっての「個」ってなんだろう、なんてことをふと考えてしまう話題。書きぶりとしては、ごく基本的な説明のすぐ後に、細胞や遺伝子やホルモンの実際のふるまいが結構詳細に説明されるという展開が、なんだか大学の一般教養の授業のようで懐かしい感じ。ただ、図表については、正直あまり読解の助けになるレベルではなく、せっかく入れるならもう少しこなれたものが欲しかった(これまた、講義の板書を思い出す感じではある)。2014/08/28

みさみさ

1
古い本だったけど、すごく勉強になった。通勤時間があっとゆーまです。生物科の人達が好きそう(*^^*)オススメ2012/07/13

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