講談社現代新書<br> 輪廻転生を考える―死生学のかなたへ

講談社現代新書
輪廻転生を考える―死生学のかなたへ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061493032
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C0210

内容説明

私はどこから来てどこへ行く。前世は何、死後は。自己が自己である理由を考える。

目次

序章 浮上し、圧殺される若者たちの問い
第1章 輪廻転生観の歴史
第2章 前世の記憶の「経験科学」
第3章 独我論対遍在転生観
第4章 「私はだれ?」の哲学
終章 華麗なる死生学の誕生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

9
本文中で「遍在転生」論を扱ったフィクションとして佐々木淳子作品が言及されているが、さらに直接的な関連作品がこちら →  https://bookmeter.com/reviews/958568072024/01/06

mittsko

3
1996年5月刊行。オウム真理教事件の直撃をうけて書かれた一冊ということですね。渡辺恒夫/中村雅彦『オカルト流行の深層社会心理』(1998)を読んだら、「科学主義的でもオカルト的でもない多様な死生観」を知りたければ、こちらの本を参照せよと渡辺先生ご自身が書いておられたので、手に取ってみた そこに、先生がよって立つ「現象学」が展開されていやしまいか、と期待しつつ… ⇒ 結果、全く触れられてもいませんでした むしろ、輪廻転生観の思想的洗練というトライに大変つよく印象づけられた おもしろい2023/08/28

アルクシ・ガイ

1
著書は繰り返す。「こんな変なことを考えているのは自分だけだと思っていた」実は発行部数の数だけ共感があるのだが、内容からして仕方ない切り口合いの手なのです。2013/09/03

朔夜

1
既存の輪廻転生観、心身二元論、唯物論などでは<今・ここに居るこの私とは誰か>という問に応えられないという事を明示し、独我論的問題と<今・ここに居るこの私とは誰か>の問を探る斬新な視点として遍在転生観を提示する奇書。2009/03/18

山島 小吉

0
私でないもの全てが私の転生で有る偏在転生観はそもそもの魂の数的な問題にも解答できる。しかし、そうなると解脱とは何だろうか。悟りの寸前に見えるまやかしの延長線上が悟りであり、結局のところ解脱そのものがまやかしであったとすれば、救いがない。だから、偏在転生観は仏教外の人間を中心にしか受けが悪いのだろう。水を濁らせる作業に近い輪廻から抜け出せないのであれば、超越的存在などいない。なぜなら、超越的存在すらも輪廻のサイクルであるからだ。無我とは、この論理の中で超越的存在と私が同体となる事である。2013/09/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/418715
  • ご注意事項