内容説明
将軍の正室、後家、あるいは生母として、武士階級の女性がどう政治と関わったか。北政所なども含めて描く。
目次
第1章 北条政子―その人と政治(後台所の権限;後家の働き;二位家の確立)
第2章 室町将軍家の御台と女房(日野重子と今参局;富子の登場;応仁の乱と将軍家;乱後の御台;将軍家の分解と富子の立場;御台富子の女房たち)
第3章 戦乱の世を生きた中世女性(戦国大名領国の女性たち;中世的女性の最後の輝き)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ランドセル太郎
13
レポートのために読んだ本。教科書でしか知らない北条政子や日野富子がどのようにして政治に参加していたのかがよくわかった。 珍しいと思ったのが、北条政子と源頼朝は政略結婚じゃなくて互いが愛し合って結婚したことです。だから、政子は頼朝が他の女を寵愛することがあったらその一族ごと処分していて超嫉妬深いと感じました。まぁでも限度はあるけど現代チックな感じがしました。2021/06/28
かずら
1
源頼朝の妻北条政子から、秀吉の妻おねいまで、中世日本の武家社会における女性の立ち位置について語った本。フィクションの世界では「怖い女」として書かれがちな彼女たちですが、エピソードを読んでいけば当時としては常識的な言動であったことが明らかになります。教科書とは違う見方をするにはいいかもしれません。しかし、著者はちょっと女性に肩入れしすぎだと思います。中世女性の地位向上が全面に出てくるのはちょっとうっとおしいです。2013/12/20
おらひらお
0
1996年初版。特に北条政子と日野富子を中心に検討されたものです。以外と知らないことも多く勉強になりました。だけど、こういうテーマはやはり女性研究者が多いですね・・・。2010/07/06