講談社現代新書<br> 日本的市場経済システム―強みと弱みの検証

講談社現代新書
日本的市場経済システム―強みと弱みの検証

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061492219
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

内容説明

日本経済のあり方は、はたして特殊なのだろうか。バブルが去り、日米構造協議等で市場の閉鎖性を指摘される今、企業と株主、債権者、労働者、政府、技術革新などとの関係から、最新理論を駆使してあらためて問い直す。

目次

序章 日本の市場経済システムをいかに捉えるか
第1章 変わるコーポレート・ガバナンス―企業と株主との関係
第2章 変わる企業金融―企業と債権者との関係
第3章 変わる雇用システム―企業と労働者との関係
第4章 変わる生産系列と流通システム―垂直的な企業間関係
第5章 市場経済システムと技術革新―プロセス・イノベーション偏重の見直し
第6章 変わる政府の役割―企業と政府との関係
第7章 日本の市場経済システムの今後―マクロ的評価と変化の方向

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

104
経済企画庁のお役人がご自身の書かれた経済白書を下敷きにして90年代中頃の日本経済を分析するとともにこれからどのような方向に進んでいくのかを論じています。やや浅い感じも受けるのですが、全体的な傾向はつかんでおられると感じました。コーポレートガバナンスなどはかなり重要な位置づけとなってきているとおもいます。2016/08/12

さきん

28
1960年代から1990年代の日本経済をレポート。株式持ち合い、終身雇用、経営者優位、中小企業多いという特徴から中長期的には規制緩和を説くも、やり過ぎもよくないとも説く。ぐ具体例に欠くのは、著者が官僚という背景は大きいかも。結局、政商にやってはいけないところの規制緩和を進められたのと、被雇用側の転職や能動的な仕事に対しての主体性を欠いたことによって、強力な中産階級を維持しえなかったと感じる。 2020/02/04

Naota_t

2
2010/05/17 2010/05/14

貧家ピー

2
初版1994年。コーポレートガバナンス、メインバンクとの関係、雇用システム等、現在と大きくは変わってないような気がする。プロセス・イノベーション-既存の製品の生産工程や技術を改良したり、新工程を創り出すことなく製品コスト削減・品質、性能を改善する技術革新、が研究開発では志向されている、というのも変わっていない。2019/01/06

ハンギ

2
90年代中頃の日本経済の仕組みについて、日本の経済白書を書いた、官僚の人が書いたもの。変わりつつある日本型経済について解説しているが、楽観的なきらいもある。年功序列は廃れるが終身雇用はなくならない、日本型経済はメリットもある、と強調されていた。僕は官僚が日本に新自由主義をもたらしたと思っていたが、そこまで日本型経済のシステムに否定的ではなかった。もちろん現実はかなりラディカルに変わってしまったが、経済が発展せず、ただでさえ人数の多い団塊の世代の給料が上昇して、経営を圧迫したのは現実としてありそうだ。2012/06/30

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