講談社現代新書<br> 言葉のアヴァンギャルド―ダダと未来派の20世紀

講談社現代新書
言葉のアヴァンギャルド―ダダと未来派の20世紀

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061492141
  • NDC分類 902.05
  • Cコード C0298

内容説明

世紀が移り、新たな芸術が「運動」し始める。「切断の意識」につらぬかれた前衛―未来派、ダダ、シュルレアリストたちが企てる言葉の解体・解放の冒険的な試み。意味を無化する方向に働く「20世紀の想像力」を考察する。

目次

序章 20世紀的なものとは?
第1章 アヴァンギャルドの出現と言語空間の変容
第2章 イタリア未来派、過去との切断―マリネッティ
第3章 チューリヒ・ダダ、意味との切断―ツァラ
第4章 パリ・ダダからシュルレアリスムへ―無意味の祝祭の果て
終章 20世紀的なもののゆくえ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

15
狂乱の80年代を経たインテリちゃんが書いた少し頭でっかちな前衛芸術論といったところか。論点整理には長けているがそれだけではあまり意味がなく、21世紀へ向けたア~ヴァンギャルドの「破壊⇒再構築」の道筋を論じるべきだったと思料。2014/05/04

Auristela

4
だから私は海外の詩はツァラのを唯一といっていいほど好き。でも同じ言語の断絶ということであれば未来派が宣言された年にルーセルのアフリカの印象が出版されていて、イズムの20世紀より個人の台頭を既に予感させているのが興味深い。2018/09/30

王天上

3
結構駆け足で説明されて、まあ粗筋を訊いた感じ。あとは各自自習すること、ってことか。2014/03/06

大部屋創介

1
未来派・ダダ・シュルレアリスムなどの20世紀に生まれた前衛芸術の思想についての本。 未来を想像して変革させていく方向と過去を解釈して保守していく方向の二つの方向が人間の想像力を駆り立てていく。「20世紀的なもの」とは「切断の意識」であり、それは「過去との切断」と「意味との切断」である。この「切断」の意識を、おそらく誰よりも早く公然と表現したのはじつは学者でも政治家でもなくて、20世紀初頭に出現したヨーロッパのアヴァンギャルドを自称する若い芸術家たちであったそうだ。2022/04/09

モリ

1
もっとダダとか未来派の作品や技法などの具体的なものについて書かれているのかと思って読んだので、そういう期待とは違っていました。ダダ、未来派等の考え方と歴史の中での位置についての本。著者としてもページ数の関係上か、あまり踏み込んで詳しくというわけにはいかなかったのかもしれない。2011/10/15

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