講談社現代新書<br> 情報操作のトリック―その歴史と方法

講談社現代新書
情報操作のトリック―その歴史と方法

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061492011
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0236

内容説明

ナポレオン、ヒットラーによる情報操作から、投書や広告を利用した最新の情報操作まで、具体的な事例を通して、真実と異なる「事実」がいかにつくられていくのかを見る。

目次

第1章 情報を操作する、情報で操作する
第2章 情報操作の歴史
第3章 政治と情報操作
第4章 日常生活に忍び寄る情報操作
第5章 経済情報の操作
エピローグ 情報と共存していく社会は来るか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

11
20年以上前の本。インターネットやスマートフォン、SNSの普及により、マスメディアによる情報支配という側面は弱まったと感じる。一方で、真贋定かならぬ情報の洪水のなか、炎上やバッシングといったネットの暴走を見ていると、手段が変わっただけで、情報を巡る本質的な部分はさほど変わっていないのでは、とも感じている。2016/06/15

Kazuo

7
明学大「情報学概論」の講義の書籍化。書名から期待させる内容とは異なるが、マスメディア学概論の教科書としては、全体を網羅しており良著。マスメディアによる国民操作(米国、ナチスドイツ等)の歴史等も押さえられれいる。「マスメディアによる議題設定それ自体が、送り手の立場も含めた重要な情報操作である」という指摘も、現在、非常に有効かつ重要。今、NHKや朝日新聞、産経新聞から情報を得るとき、「誰が」「どんな目的で」報道を行っているか、ということ(コンテクスト)について考慮し、単純には信じず、自分で判断することが重要。2017/01/14

tolucky1962

4
少し古い本ですが、情報操作について広く書かれています。 何週か前に読んだ「メディアコントロール」とともに、 情報を鵜呑みにしないために読んでみました。2014/03/14

bibliophage

3
少し古い本なのが残念だが、1,2章は参考になった。説得効果(論理的or感情に訴える/要点を最初or最後)、説得に対する抵抗(心理的リアクタンスの理論、個人がある事柄について、自分自身の立場を自由に選択できると感じているときに、他者からの働きかけによって、その自由が脅威にさらされたり削除されたりすると、その個人がどのような心理状態になるか、選択の自由を知覚できない状態に陥ったとき説得効果は高まる)、権力がその力を背景に情報操作をする2つのやり方(メリアム)①権力を「賞嘆せられるべきものとして」飾り、(続2017/08/08

Meistersinger

3
90年代に書かれた本だが、情報操作の構造はあまり変わっていない(特にマスコミの野放し)。悪意がないとしても情報を発信する側は意識的無意識的に操作するし、受け手側はそこを考えながら受信するしかないのだろう。2016/11/26

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