講談社現代新書<br> 酒池肉林―中国の贅沢三昧

講談社現代新書
酒池肉林―中国の贅沢三昧

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061491397
  • NDC分類 222.004
  • Cコード C0214

内容説明

中国の厖大な富が、大奢侈となってふり注ぐ。後宮三千の美女、甍を競う巨大建築から、美食と奇食、大量殺人・麻薬の海、精神の蕩尽まで。三千年を彩る贄沢三昧オンパレードにもう1つの中国史を読む。

目次

第1章 皇帝の贅沢
第2章 貴族の贅沢
第3章 商人の贅沢
第4章 贅沢のブラック・ホール
第5章 精神の蕩尽

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

5
1993年初版。さまざまな贅沢の姿を描いています。最初の贅沢が大きさと量に拘り、時代を経るに従って、精神的贅沢に進む傾向にあることを指摘します。それにしても文化人のパトロンをするには莫大な資金が必要であることがよくわかりました。2012/11/04

志村真幸

2
皇帝の贅沢、貴族の贅沢、商人の贅沢と話が進められ、宦官や酒についても触れられている。  贅沢の記録を並べ立て、批判するばかりで、なぜ贅沢が行われたかについては十分な説明を与えていない。肥大した欲望の結果であるとか、歴史の呪われた部分であると切り捨ててしまう著者の態度には疑問を感じずにはいられない。贅沢に関する数値(あきらかに誇張されたもの)をよく吟味せずに受け入れ、強調しているのも信頼性に欠ける。エントロピーの語の誤用はもちろん、文章からうかがわれる著者のいい加減な態度には首をひねってしまった。 2020/08/14

ぱっぱ64

1
勝手気儘 我儘三昧 時の権力者がどのような治世を敷いていたのか 時代背景にもう少し触れてほしかったな。 終盤は、外来語がおおく概念的な記述が目立つ。やっつけぽい2019/10/31

しゅう

1
☆☆☆ 中国の贅沢三昧 殷の紂王の「酒池肉林」のように権力者の物質的贅沢よりも、蘇東坡や唐寅のなにものにもとらわれることなく、絶対自由をめざす精神の戯れに身をまかせることこそ、究極の贅沢といえるとする著者に賛同。だが実際はできないから贅沢といえるのだろう。2013/05/15

ほしけも

1
贅沢も上限を超えたら奇行だけど、その奇行が芸術や文化を生むのだから 面白い。 始皇帝の気持ちはよくわかる。全てのものを手に入れても最後に残るのは老いて死ぬだけの体。死んで全部無駄になってしまうのはもったいないし怖い。虚しい。ほかの支配者たちにとっても贅沢は逃避でしかなかったんじゃないかと思う。 そういうのは傍から観て憧れてるくらいがちょうどいい。2012/10/26

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