講談社現代新書<br> 「頭脳国家」シンガポール―超管理の彼方に

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講談社現代新書
「頭脳国家」シンガポール―超管理の彼方に

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061491359
  • NDC分類 302.239
  • Cコード C0236

内容説明

遺伝子主義、エリート教育、強制貯蓄、言語改造…。選び抜かれた頭脳集団による合理主義の「君子政治」。都市国家が生き残るために強要された「超管理」の現実。

目次

1 生き残りのイデオロギー
2 「草の根組織」の支配
3 「シンガポール株式会社」の成功
4 熾烈なるエリート教育
5 増える外国人労働者

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

9
ASEANの首都として世界でも高く評価されているシンガポールの歴史や背景、制度等を簡潔に説明している。競争主義、超エリート主義、能力主義、徹底した管理主義等、能力の低い者にとっては生きづらい環境が整っているように思う。しかし、シンガポールが成功していることは紛れもなく事実であり、これからどのように国を変えていくのか日本も参考にしなければならないと思う。図書館にあった古い本で1992年の事までしか載ってない。最新の物も読んでみたい。2016/05/20

sunakku

1
1993年の本で古いが、英領から独立したシンガポールの奇跡の成長をリー・クアンユーというCambridge卒のエリートリーダーを中心に描いている。国民が一体となりエリートの統治を甘受し努力した結果がその成長だった。行き過ぎた血統主義やエリート主義が現在(といっても本が書かれた当時だが)の足かせになりはじめていると締められている。教育水準が上がり発展したもののシンガポールを去るエリートが増えかつてのリーダーは嘆いている。 日本も国際化を急いだ結果優秀な人から順に国外脱出している気がしてならない。2017/05/18

文旦飴

0
リー・クアンユー追悼シンガポール本2冊目。言語教育政策や「コミュニティ・センター」についてはこちらが詳しい。1冊目の『物語 シンガポールの歴史』よりも20年前の本であり、筆者は「その後」を危惧していたが、結果としてシンガポールは日本以上の経済国家にまで発展した。使える物は何でも使い、強かに生き延びてきたこの都市国家は、この20年の間…いやそれ以前からずっと国内の矛盾や不平を抱え、それでも歩みを進めてきたわけだ。2015/05/05

久恒啓一

0
「頭脳国家・シンガポール」(田村慶子)読了。先日、リー・クアンユウー回顧録」(下巻)を読んだが、印象がかなり違う。シンガポールは「笑顔の北朝鮮」という言い方もある「超管理国家」だ。為政者の認識と国際関係論を専門とする学者の分析の違いが際立っている。1993年発行。2014/11/29

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