講談社現代新書<br> マンダラは何を語っているか

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講談社現代新書
マンダラは何を語っているか

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784061490666
  • NDC分類 186.8
  • Cコード C0215

内容説明

密教思想が説く「悟りの世界」「聖なる空間」の絢爛華麗なイメージ。マンダラに秘められたほとけの智慧に近づくことは、いかにして可能か。

目次

1 マンダラとは何か
2 マンダラの起源をさぐる
3 両部(両界)マンダラの世界
4 浄土マンダラとは何か
5 別尊マンダラの世界
6 神道マンダラと参詣マンダラ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トッシー

3
マンダラとは密教における仏の集合した空間、つまり『悟りの空間』を指す。そこに入るには、”涅槃”という煩悩の火が消される瞬間の状況(仏教の最終目的)まで自分を持ち上げる必要があり、それには六波羅蜜という徳目の習得が必須となる。その波羅蜜の最後は『智慧』(物事一切の現象やその背景にある理(ことわり)を知る心の作用)を備えること。絶え間なく絡み付く人間関係の悩み事や事件の中で、人それぞれに徳目の実行が試されている。密教とは欲望を断つのではなく浄化していくための教えだそうです。自分も反省と改善で少しでも浄化です。2011/09/04

アルパカさん

1
説明なしに用いられている仏教用語や概念が多く、記述も箇条書き的なので、ちと初心者には難しい。2019/05/20

しえろ

0
難解すぎた2016/08/31

ありうす

0
 マンダラ論。そもそも密教各論にあたるものかもしれないが、同時に密教原論(観仏論)でもある。よって、密教そのものに対する関心と知識がないと読めないだろう。ちなみに僕自身は、瞑想に興味があったたため観想論として読んだのだが、所々有名な華厳の重々無尽思想を想起させられて興味深かった。全くの私見になるが密教とは、柳生宗矩が『兵法家伝書』でやったような「思想を方法論に落とし込んだもの」だろうか。厚くないのに濃かった。2022/01/25

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