内容説明
古代大陸生まれの原始猿や絶滅した恐龍族の血をひくドラゴン。地球に残された貴重な密林に高山に深海にひっそり生き続ける「進化の生き証人」たちをたずねる。
目次
失われた世界に棲む謎の動物
生きいてる化石たち(深海に潜んでいた四足の怪魚[シーラカンス];ノアの洪水の犠牲者の化石?[オオサンショウウオ];三つ眼の怪物トゥアタラ[ムカシトカゲ];流人の島の「人食い竜」[コモドオオトカゲ];自然淘汰を物語る島ごとの甲羅[ゾウガメ];寒流の溶岩上の瞑想者[ウミイグアナ];飛ぶことを忘れた鳥[ヤンバルクイナ];鳥か獣か爬虫類か?[カモノハシ];パラレル・ワールドを創り上げた有袋類[ブーラミス];手抜き子育ては天下一[ツパイ];「ゴンドワナ大陸」の生き証人[キツネザル] ほか)
行方を絶った進化の生き証人(南米大陸の巨大オオナマケモノ[ミロドン];「もう1つの世界」の覇者[タスマニアオオカミ];ベーリングの潮に乗るマンモス海牛[ステラーダイカイギュウ];進化を忘れた動物「ヒト」は何処へ?;参史文献―あとがきに代えて)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
11
進化を忘れ自然淘汰しなくても生きて行く術を極めた種はまるで生きている化石であり、行方を絶った進化の生き証人である。ビジネスも自然淘汰しなくても長期的に競争力がある投資先を化石発掘する。人類は自然淘汰より人為淘汰も無く完全に進化を忘れた動物になった。進化をやめたならまだいいが今後淘汰を受けない生物がどうなるのか?誰も知らない!人類は地球を汚染した手つかずの失われた世界をそっと残して動物が自由に生きて行ける様には出来るはずだ!人類のせめてのプレゼントだ!2014/06/13
takao
3
生きた化石2024/02/13
寝落ち6段
3
生きた化石から未確認生物、古代種、絶滅種まで幅広く解説している。どのように生物たちは活動を広め、お互いに淘汰し合い、現在まで生き延びてきたのか、大変勉強になる。自然淘汰による絶滅は頻繁に起きており、それは仕方がないことである。しかし、現代に近づくにつれ、もっと言うならば、人類が登場してからの人為的絶滅の範囲が凄すぎるのが解る。2014/10/26
ぽんぽこ
1
どこまでが自然淘汰でどこまでが人為淘汰かは分からないものの、人類の行き過ぎた乱獲に警鐘を鳴らした1冊。「進化を忘れた動物」というタイトルは、絶滅しそうな(あるいは絶滅していった)動物のことではなく、我々人類のこと。進化を忘れた生き物がたどり着く未来がどこなのか分からないと著者は警告する。個人的にはどこかでステラーダイカイギュウと出会ってみたいものです。マナティが大好きなので。でもこの大きさだと水族館は無理ですよね……。2022/01/19
1977年から
0
1992年