内容説明
深い精神集中によって宇宙の真理を体得する「阿字観」瞑想法や、神秘の炎に祈願をこめる「護摩」の行法。ほとけを供養する数々の秘儀・秘法。聖なるほとけと俗なる身の合一をめざす、密教思想と実践の世界へ、読者を誘う入門書。
目次
1 密教の不思議な魅力
2 流伝の道をたどる
3 「即身成仏」と「密厳国土」
4 聖俗一致の実践行法
5 ほとけたちのパンテオン
6 マンダラ世界への誘い
7 荘厳華麗な造形美術
8 聖地・霊場の巡礼
9 現代に生きる密教
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
韓信
1
発生時期による分類、中国・日本・チベットへの流伝、即身成仏と密厳国土に見る思想的特徴、護摩や灌頂などの実践行法、ヒンドゥーの神々も吸収した多彩な尊格、曼荼羅や彫刻などの美術、霊場巡礼と、密教を多角的に紹介する入門書。日本密教は、個人と仏が繋がる垂直的構造と、それを基盤として現実の世界をより良いものにしていく水平的構造を併せ持ち、それらは思想を何よりも重視するインドの特色と、宗教が政治や社会の支配下にある中国の影響を経たものとする解釈は説得的。内容的には浅く広くなので、これから他書を読んで理解を深めたい。2015/10/12
ととむ
0
うー。広く浅すぎておもんない。2015/10/13
すがし
0
資料としてはそれなりのものだが面白い本ではない。実は最後まで読んでないがもういい。2009/01/23
ukifune
0
30年も前の発刊とはいえ密教を広く浅く分かりやすく案内してくれた。実際のお寺や地名を挙げているので、調べながら読むことができたのがよかった2018/08/16