内容説明
『二十四の瞳』に涙し、『駅前旅館』に抱腹絶倒。すれちがう男女のドラマ『君の名は』にやきもきし、『網走番外地』の男の自己貫徹に深く共感する。映画はあらゆる感情をひき起こす快楽装置。日本映画132本を紹介し悲しみ・怒り・歓びの渦巻くエモーションの海へ誘う。
目次
序 すべての映画は同時代的である
1 感情映画館(映画は感情の器である;悲しみ―別れと旅;悲しみ―青春と愛の杜絶;悲しみ―掟との闘い;怒り―闘うヒーロー;怒り―反逆と復讐のうた;怒り―集団のエネルギー)
2 快楽映画館(映画は快楽の装置である;笑い―ダメ男の真情の力;笑い―笑いとアクション;笑い―黒い笑い;歓び―荒唐無稽の快楽;歓び―肉体のユートピア;歓び―迷宮の楽しさ)
3 ポリフォニー映画館(エモーションとアクション;クライマックスで何が起こるか;仕掛けとしての映画)
4 映画は生活を活性化する