講談社現代新書<br> 核時代を生きる - 生活思想としての反核

講談社現代新書
核時代を生きる - 生活思想としての反核

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061456990
  • NDC分類 319.8

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

16
かつて、現代を規定するものは兵器としてまた原発としての核であると規定した。本来その第1歩として読んでおくべき本だった。高木の問題意識は核管理社会にある。核の人間に対する支配と核を利用した権力支配。それを可能にするものは結局は“食っていくのは生きることより辛い”という人間社会の真実である。放射線と放射能の危険性は高木以外の科学者も解っている。解っていて年間数万人もの下請被曝労働者を生み、何百万年も管理せねばならぬから実質管理不可能な放射性廃棄物を生み出す原発(=核軍事技術維持のための手段)を推し進めている。2018/03/26

千葉さとし

0
1983年6月、とあとがきに記された新書、高木仁三郎さんの著作を読んだことがなかったので手にとってみました。広瀬隆氏の活動とそれに刺激された反核、反原発活動が活発化した時期に、その活動が抽象的理念的な、ある意味で空疎なものになってしまわぬよう、地に足の付いた思想に成長させたい、そのために必要な前提をコンパクトな新書に詰め込んだもの、と感じました。冷戦下の、核シェルター展示から語り始め、核という「檻」に閉じ込められてしまっている(当時の)現状を描き出してくれています。今読んでも十分に勉強になりました。2012/02/16

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