出版社内容情報
【内容紹介】
わが国ではじめての理解を深めるイラスト・地図つき旧約・新約聖書
イラスト530図、歴史地図142図
・愛の知恵をもってこの労作にあたり、聖書への活躍をいわば集大成したバルバロ神父に対する賞賛を惜しまない――駐日バチカン大使マリオ・ピオ・ガスパリ
・バルバロさんの人柄のような、人間的で面白い聖書――黒沢明
・教会が大切にしてきた伝統的な解釈を基礎に、平明で気品あるこの聖書が家庭で、書斎で、居間で、心から親しまれることを望む――浜尾実
・バルバロさんの聖書は言葉も洗練されていて読みやすく、解説が十分にゆきとどいているので、はじめて聖書を読む人にも親切な手引き書となっている――田中澄江
〈訳者序文より〉
聖書をひらく時には、「創世の書」からではなくて、「私を信じるものは死してなお生きる」というキリストのみことばから読みはじめてもらいたい。
翻訳の仕事はたいそう困難をともなう。「神の奥義、宇宙、人間の存在、苦痛と死の奥義」にふれる場合は、1つのことばを他のことばにかえるということだけではなく、ある沈黙、人間のある叫び、祈り、すすり泣きさえも他のことばに変えねばならない。……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
68
一般的にバルバロ訳と言われる聖書ですね。カトリックが第二聖典としている文書も訳されています。図案や地図が豊富なので読むのに補助となるのがいいと思いました。章が終わる毎の用語説明や各巻の解説も充実していて、スタディバイブルとしても読めるのではないでしょうか。巻の名称や人物名が普段読んでいる聖書と異なるのに少し違和感を感じました。2016/11/13
兎乃
23
本書は一般的にバルバロ訳と言われる聖書。日本翻訳文化賞を受賞したフェデリコ・バルバロ神父の仕事で、カトリック公認。カトリックと正教会でしか聖典に含まれていない第二聖典も訳出・収録され貴重です。旧ウルガタ・ラテン語聖書を基礎にしており、とにかく註解が丁寧で、地図:142挿絵:530と資料も豊富。聖書は一度通読しておくと、海外文学・美術などの理解が深まりますし、近づくクリスマスを機会に読んでおくにはオススメです。美しい日本語で綴られ、長編小説或いは歴史書・ある種の哲学書としても面白い一冊。 2012/11/09
KAZOO
4
本書は比較的普通の聖書と比較すると、わかりやすく楽しめて読むことができます。地図や図版また注釈などを多用しています。このような聖書が出てくるともう少し多くの読者は出てくるのではないかと思いました。2013/06/01
1bit_memo
2
ヨシュアか誰かがでっかいブドウを運んでくるところがすてきだなーって思った。