• ポイントキャンペーン

星海社新書
知中論―理不尽な国の7つの論理

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061385580
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0295

出版社内容情報

いまや日本にとって顕在的脅威となった大国・中国。その論理を、歴史に基づいて読み解くことで、偏狭な嫌中論を乗り越える。内在論理を知れば中国は怖くない──反中・嫌中の先へ
尖閣諸島への露骨な野心、反日デモにおける破壊行為、言論統制や少数民族の弾圧─。日本人の目から見た中国は、理不尽で横暴、人権も民主主義も認めない「悪い国」にほかなりません。しかし、中国を論じる視点を彼らが「バカ」で「悪」であることだけに求め、感情的な反中・嫌中に走るのは得策でしょうか? 中国には中国なりのそうならざるを得なかった事情もあるのではないか?本書ではそんな視点から、日中間に横たわる諸問題の背景にある文脈を丁寧に解きほぐしていきます。日本にとって中国は、二〇〇〇年近い交流と対峙の歴史を持つ隣国です。いま最も必要なのは、蔑視も理想論も捨ててリアルな中国と向き合う態度なのです。
中国人漫画・孫向文による漫画『中国のヤバくない日常』を併録!

安田 峰俊[ヤスダ ミネトシ]
著・文・その他

内容説明

尖閣諸島への露骨な野心、反日デモにおける破壊行為、言論統制や少数民族の弾圧―。日本人の目から見た中国は、理不尽で横暴、人権も民主主義も認めない「悪い国」にほかならない。しかし、中国を論じる視点を彼らが「バカ」で「悪」であることだけに求め、感情的な反中・嫌中に走るのは得策だろうか?中国には中国なりのそうならざるを得なかった事情もあるのではないか?本書ではそんな視点から、日中間に横たわる諸問題の背景にある文脈を丁寧に解きほぐす。

目次

第1章 中国はなぜ『覇権主義』になったのか?
第2章 尖閣諸島は誰のものか?
第3章 反日デモは今後も起きるのか
第4章 習近平は何者なのか
第5章 靖国参拝はなぜ非難されるのか
第6章 少数民族問題はなぜ激化しているのか
第7章 日本人はなぜ中国に腹が立つのか

著者等紹介

安田峰俊[ヤスダミネトシ]
ノンフィクション作家。1982年滋賀県生まれ。立命館大学文学部卒業後、広島大学大学院文学研究科修了。当時の専攻は中国近現代史。一般企業勤務を経た後、運営していた中国関連のブログが注目され、見出されて文筆の道に。週刊誌・月刊誌への寄稿を続けつつ、多摩大学経営情報学部で「現代中国入門」と中国語の講師も務めるなど幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

79
「十三億分の一の男」を読んで中国に興味をもったので、今度は権力者ではなく庶民レベルの話を読んでみようと手に取りました。三国志で一番張飛が人気だとか、秦檜のように罪人は死んでも罪人として扱われるといった話は、日本人とは感覚が違うなと思いましたが、そういった感覚に違いを違いとして認識したうえで、日中間に横たわる諸問題を解決していければいいなと思っています。あと、中国の少数民族の問題について、もちろん統治政策の失敗もありますが、その背景に清朝による過去の支配が関係しているという指摘になるほどと唸らされました。 2015/11/23

ののまる

8
好きとか嫌いとかではない。いろんな視点を持つということ。近視的に固定的にならないということ。みんなその世界で、それなりに普通に楽しく平穏に生きている。日本で、ニュースに接しているだけで怖い怖いと思うことも、現地に行くと「拍子抜け」というのは言い得て妙。2015/01/09

てながあしなが

6
これは良本。我々は中国を「理不尽で理解不能な国」と思っていますが、中国には中国なりの行動理念がある。魑魅魍魎のように映る中国を、歴史的に分析し、丸裸にしていこう、というのがこの本のコンセプト。中国について不勉強で無知な状態の自分でも理解できたので、大変わかりやすいと思う。やっぱ星海社新書ってすごいな、と思った一冊。2018/03/20

AnmitsuK (うろ覚えムーミン)

6
全ての思想信条から距離を置いた、あくまでクールな視点に徹した現代中国に関する解説本。アブク銭目当ての穢らわしい差別本が横行するなか、本書は純粋な「なぜなのか知りたい」という欲求に応えてくれる。こういうのでいいんだ、こういうので。2015/07/02

さとうしん

4
幕末以来日本人が中国に対して上から目線で勝手な幻想を抱き、その感情が裏切られると反中・嫌中にブレるということを何度か繰り返しており、その最悪の帰結が日中戦争時の汪兆銘政権の樹立だったのではないか、日中戦争に関して反省すべきは我々の中国への関心の持ち方ではないかという主張がなかなか突き刺さる。副題に「理不尽な国」とあるが、中国人から見れば我々も同程度に理不尽に見えるのではないかと感じた。2014/10/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8230898
  • ご注意事項