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星海社新書
夢、死ね!―若者を殺す「自己実現」という嘘

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061385535
  • NDC分類 336.04
  • Cコード C0295

出版社内容情報

世の中に溢れる仕事論は建前だらけだ。もっと大事なことは「怒られないこと」だと喝破する博報堂脱落著者が語る身も蓋もない仕事論。夢と自己実現の国、ニッポン
現在の日本は「夢」がやたらと優遇されすぎている。だが、夢を追い続けてきた結果、悲惨な目に遭った人々を私は散々見てきた。ミュージシャン、お笑い芸人、作家、司法浪人生、国家公務員試験受験生、学者、アーティスト、芸能人、起業したい人、フリーランスで自由に働きたい人―夢を簡単に煽って欲しくないのである。彼らがどんだけ「夢を持て」といったことばに騙されて悲惨な人生を送っているか! 本書で語るのは、そういったおとぎ話を真っ向から否定する、地に足の着いた仕事論である。さあ諸君、ワーク・ライフ・バランスに悩むのをやめ、「夢を諦める日付」を手帳に書き入れよう。仕事は元来、くだらないものなのだ。

第1章 【夢、死ね】
ネットにはびこる「ポジティブ教」「新時代絶賛教」
夢を語る若者よ、オッサンをなめるなよ
夢を諦める日付を
「能力」よりも重要なもの、それは「感じが良いこと」「常識的であること」
自分に自信を持ちすぎているヤツは痛い
スポーツ選手が潔いのは凄すぎるヤツが近くにいるからだ
何もやらないことによって一生幸せな夢を見続けられる  他
第2章 【あまりにトホホな仕事の現場】
人が仕事をする理由は「怒られたくないから」である
オッサンの出世のためにあなたの時間を使うのが仕事
怒られるのを恐れすぎた、JTB社員
商品は神様です! 大切に扱いましょう。人間よりもエラいのです!
何を言うか、よりも誰が言うか、が重要
「検討だなぁ」「難しい問題ですね」と言っておけば取りあえずOK
とりあえず「ツイッターでなんかやりましょう」こう言っておけばOK
自分の口で何も言いたくない。なぜなら責任取りたくないから  他
第3章 【個人を潰して事なかれ主義に走る、 絶望的な仕事の現場】
「仁義を切る」ことが求められ、「聞いてないよォ!」は怒りの根拠になる
「私はその人のことを知っている」もけっこう重要
組織は個人の名前を潰す、組織は個人が目立つことを許さない
「やってはいけないこと」は、あればあるほど安心
怒られるのイヤ病 客の出世! しつこいけど、これしかない!
芸能人、突然結婚! 離婚!  その時事務所は走る、走る!!
時に人はミスをする。それは仕方ないのに、小物は過度に動揺する
イケてるサラリーマンは自由であるという真実 他
第4章 【仕事はかくも尊く、人生を左右する】
ワーク・ライフ・バランス、クソ食らえ。仕事を「プレイ」と考えろ
実はフリーランスほどフリーでないという真実
仕事の失敗を他人のせいにする。これはイタ過ぎる
ストレスの正体とは「自分の力ではどうにもならないことで自分が怒られること」にある
フリーランスが受けるべき仕事
「中川の分は、みんなで割ろう」にキレ、泣いた夜 他


中川 淳一郎[ナカガワ ジュンイチロウ]
著・文・その他

内容説明

仕事に前のめりになるほど苦しくなるのはなぜ?デキる社会人は好きにやっても「怒られない」!仕事とは、夢への第一歩、自己実現のための手段ではなく、お金を得るための活動、社会と接点を作るための活動。

目次

1章 夢、死ね!(ネットにはびこる「ポジティブ教」「新時代絶賛教」;夢を語る若者よ、オッサンをなめるなよ ほか)
2章 あまりにトホホな仕事の現場(人が仕事をする理由は「怒られたくないから」である;オッサンの出世のためにあなたの時間を使うのが仕事 ほか)
3章 個人を潰して事なかれ主義に走る、絶望的な仕事の現場(「仁義を切る」ことが求められ、「聞いてないよォ!」は怒りの根拠になる;自分がその仕事と関係なくなれば、彼らはとっとと退散して、あとはどうでもいい ほか)
4章 仕事はかくも尊く、人生を左右する(企業で働く人の本音は、あまりにも自分本位である;仕事を始めると、途端に世界が「自分」から「社会」に広がる ほか)

著者等紹介

中川淳一郎[ナカガワジュンイチロウ]
ライター、編集者、PRプランナー。1973年生まれ。東京都立川市出身。一橋大学商学部卒業後、博報堂CC局で企業のPR業務を担当。2001年に退社し、しばらく無職となったあとフリーライターになり、その後『テレビブロス』のフリー編集者に。企業のPR活動、ライター、雑誌編集などを経て『NEWSポストセブン』など様々な、ネットニュースサイトの編集者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

205
とても面白く会社の実情を如実に示していたと思った。学生時代と社会人での私の印象とすごく似てて驚いた。最後の人を大事にする下りは感動した。私もこんな人間関係を持って行きたいなと思った。2014/09/26

absinthe

176
面白かった。表題は無意味であまり内容と関係ない。広告業界に居ないとなかなか伺い知れない体験談が満載だ。著者は広告業界の下積みを経験してフリーに転身したため、上には行かなかったようだが、上には上の股別の苦労があったかもしれない。広告業界の職場での七転八倒ぶりが良く書かれていて読んでいて楽しい。たまに、この経験からこういう教訓を導け、と余計なコメントがあるがそれも愛嬌で楽しんでしまえる。「職場は自己実現の場だ」なんて言う若者は直接見たことは無いのだが。広告業界にはいかにも多そうだ。2020/11/13

GAKU

49
題名に関する内容は序盤位かな。「仕事」とは、「社会人」とは、といったことに著者が綺麗事ではなく、本音をズバッと述べている。同じ社会人経験者であればかなり共感出来るのでは?10年位前に書かれたものだが、内容的にはあまり古さは感じない。これから社会人になる学生さん達におすすめしたい。2020/10/26

はるを

40
⭐︎☆☆☆☆。失敗。購入後にこの方がTBSラジオを出入禁止になった方だと知る。俺は偶然その時の放送を聞いていたのだが、本当に酷かった。この方は自他共に認めるアルコール依存症。恐らく精神疾患も患っていると思われる。本書の内容も読めたのは序盤と最後だけで、あとは酷過ぎてとても読めたものではなかった。人に教えや薀蓄を垂れる前にご自身の健康にもう少し気を配った方が良いと思います。よく、出版社や博報堂がコレをokしたな、と思いました。これでは博報堂にいる人はみんなこんなのばかりなのか?と勘違いします。2016/03/29

ロア

32
タイトルから連想されるような暗さは皆無。理不尽なこともそりゃあるけど、ちゃんと仕事して社会と関わっていこうぜ!という、中川さんからのメッセージ(^ω^)随所でたくさん笑わせられました。そして、エピローグではほろっときたよ。2016/08/30

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