講談社現代新書<br> インドの歴史

講談社現代新書
インドの歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061158566
  • NDC分類 225

出版社内容情報

【内容紹介】
インドの存在はそれ自体ひとつの《大いなる謎》である。民俗・言語から、宗教・民族にわたるまできわめて特異な多様性を見せながら、そこに不思議な統一を保ちつづけているのも事実なのである。本書は、この《多様の統一世界》の解明を経糸に、インダス・ガンジス文明の発生から、イギリス植民地下の苦難と抵抗、戦後社会の矛盾までの時代の変容を緯糸に《神秘》と《貧困》に象徴されるインド史5000年の真実を、新たな視点から明らかにする意欲作である。

多様なるものの統一世界――インド女性のあの艶やかな着物サリーの着付け方一つにしても、地方により、あるいは人々によって、まことに大小さまざまな変化があるといわれるインド。地理的条件はいうにおよばず、民族・言語・宗教・慣習・社会組織などいずれの分野においても、おどろくべき多様性をもったインドは、われわれの住んでいるこの日本のような均質性の高い社会から見れば、たしかに一筋繩では理解できない対象であることには多言を要しないであろう。この多様性は、簡単にいえば、太古以来歴史的に形成されてきたインド文化のその形成のされ方の特徴によるものである、ということができる。――本書より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

路人

1
裏側を見ると、1977年第1刷発行、1988年第15刷発行とあった。だいぶ前の駐在員の時から引き継がれた本なのだろう。インドの多様性-歴史構築の困難さ-を語る前半と時代順に追う後半の2部構成が本書の内容を豊かにしている。社会の発展としてとらえる歴史観は、歴史とは何か、その原動力は何か、という昔触れたテーマを思い返させてくれる。近代国家の確立前に植民地化されてしまったインド。まだその桎梏は残っているのだろうか。2020/02/29

cybermiso

1
インドの本は多いが何故か少ないインド史の本、一般向けの本を探したら40年もの前に遡る必要が。ムガル帝国崩壊までの歴史の話が大半だがわかりやすくコンパクトにまとまっており、良かった。地図もある。・古代インド史は他地方よりも謎が多い。・ドラヴィダ人のインダス文明からアーリア人のガンジス文明へ・地理的要因は大きい。インド広範囲支配はマウリア朝、グプタ朝(これらは古代)ムガル帝国くらい・他は出たり消えたり・1206に最初のムスリム王朝(アイバク)・ムガル帝国三世目アクバル、ヒンドゥーを役人にも重用、人頭税なし2018/11/13

Nozaki Shinichiro

1
なぜか歴史を知ろうと検索すると哲学史・宗教史ばかり出てくるインド。普通の歴史はなかなかなく、40年前に出版の本まで遡りました。興味のあった植民地支配までの歴史が短くまとまっていてよかったです。最近好みの地理的な視点もあり満足。2015/09/25

蕭白

1
古代インド史に重点が置かれていました。もう少し近現代も書いて欲しかったかな。2010/11/18

Go

0
『インドの存在はそれ自体ひとつの「大いなる謎」である。きわめて特異な多様性を見せながら、そこに不思議な統一を保ちつづけている――』2015/02/01

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