講談社現代新書<br> 経済学はむずかしくない (第2版)

講談社現代新書
経済学はむずかしくない (第2版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061157507
  • NDC分類 331
  • Cコード C0233

出版社内容情報

【内容紹介】
現代経済は、きわめて複雑化し、一般の目からは、遠くはなれたところで動いているかにみえる。しかし、経済は人間のもっとも基本的な活動であり、そのしくみも、少数の専門家にのみ、理解の特権が与えられるべきではない。本書は、その基本点にかえって、経済の構造を、難解な用語を使わずに平明に解説し、だれにも理解の糸口を与えてくれる絶好の入門書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

26
題名は「むずかしくない」とありましたが、関数が出てきたところで僕の頭は大混乱になりました。1974年に出版された本ですが、当時の資本主義社会の仕組みをわかりやすく解説した内容となっています。静的な経済学分析から動的な経済学分析の重要性が述べられており、資本主義社会をリアルに捉えていく必要性が大切なのだと思いました。そのうえで、「必然を洞察した自由」をもってこれから先どのような仕組みをもった社会を形成していく必要性があるのか考えることが大切なのだと思いました。2016/11/21

nobody

11
『経済学はむずかしくない』は難しい。『経済学は都留重人にとってむずかしくない』というのが正しい。限界収入と限界費用の一致による利潤極大化条件や消費関数による所得決定理論は数式とグラフで説明され、微分の理解が必要。初めからサミュエルソンの『経済学』を読んだ方がましかも。結局バロメーターは壊れ「寡占価格維持の法則」により資本主義に展望はないはずなのだがそこは疑ってはならないらしい。労働権の保障をあたかも経済の自由競争の阻害条件のように捉え、行間にガチ古典派を匂わせ、それでいて朝日顧問、よく現世を体現している。2019/08/04

羊山羊

8
結びの言葉の紹介からでアレだが229頁に「社会主義を選ぶのか、資本主義を選ぶのか」という一文が著されている。本著の第1班は1974年。資本主義と社会主義の争いの中で、資本主義とは何であるかを中高生にも理解しやすく、どちらが善とか悪とか言わずに客観的に述べる。冷戦があったころの名残か、対立構造の中で時折凄まじい本が出る。この本もそんな1冊。分かりやすい説明でミクロ→マクロ経済学の説明を鮮やかに繋ぐ。本著では経済対国家の相対を冷静に述べて見せる。入門ながら語り口に圧巻を受ける1冊。2021/02/14

ぽん教授(非実在系)

7
ケインズ・サミュエルソン時代までのミクロ経済学・マクロ経済学の啓蒙書。古いっちゃ古いが中庸でありリーマンショック直前までの現実よりも理論偏重な経済学よりは使えるというのが皮肉である。2015/11/18

5
広い意味でバロメータについて書かれており、家計の問題から極値最大化について書かれており、生産者理論の部分では、限界収入と限界費用の等しくなるときの説明を家電製品で例を考えている。マクロ分析に関しては、自国と相手国の関係を見るとともに、貯蓄や投資面からの説明も行っている。数式はあまり書かれていないが、偏微分については何度かミクロ・マクロの部分で使われている。静学と動学についてもイラスト付きで説明されており、成長論に繋げている。資本主義や明治維新からの経済の動向についても説明している。2014/12/07

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