講談社現代新書<br> 日本の方言

講談社現代新書
日本の方言

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  • サイズ 新書判/ページ数 257p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061155602
  • NDC分類 818

出版社内容情報

【内容紹介】
日本各地にはさまざまな方言が分布している。生活に溶け込み、独自の変化をとげてきた方言には、その土地の歴史と人々の体臭がにじみ出ている。歴史以前の日本語を残す琉球方言。奈良朝の古い面影をしのばせている八丈方言。日本全国を網羅した方言調査をして50余年。日本中から集めた具体例をもとに、方言とはなにか、その成立・分布は……などを歴史学、民俗学との関連で解明した本書は、方言を考える格好の手引書であり、また、日本語や日本文化を知る上でも貴重な書である。

“こわい”と“コワイ”――共通語の「こわい」は主として「おそろしい」意味に使いますが、これが地方によるといろいろの意味で使われています。福島県の会津に疎開したことのある東京育ちのT君は、ここでも「コワイ」にめんくらったと述懐します。「このご飯は少しコワイけどどうぞ」といわれたときに、共通語のオコワ(赤飯)などからの類推で「堅い」意味だと理解したが、「山へ行って来たからコワイコワイ」といわれたときは、これが「疲れた」「たいぎだ」の意味とは知りませんでした。「あの家のくらしはコワイらしい」にいたっては、なおとまどいましたが、「生計が苦しい」という意味です。「この仕事はコワイ」ともいいます。――本書より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にゃん吉

6
エピソードを交えた方言にまつわる総論的な話、日本全国の方言の分類と各地の特徴の概説に、方言の研究法の概説という構成。昭和43年の刊行で、しっかりした新書というカンジでした。各地の方言ごとのアクセントの違いを文字で解説しているところは、なかなか理解しにくかったり、最後の方言の研究法は、言語学の門外漢には、結構難しかったりしたのですが、方言(言語学)の研究というのはこういうことをやっているのだという一端が垣間見えるようで、興味深いものもありました。2021/09/05

isuzu

1
後半、記述が専門的になっていったところがよく分かりませんでした…。2007/06/23

χ

0
〜だ、〜じゃ、は〜である、からきてたのか!2013/11/13

中村明裕

0
大師匠の著。序盤は氣樂さうな本に見えたけれども讀み進めるほどに深い内容。最後のあたりはむづかしい。日本の方言について體系的・網羅的に説明されゐて、方言について勉強するときの基礎資料として最適かもしれない。2011/04/03

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