学研M文庫
北欧空戦史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 442,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059012085
  • NDC分類 391.28
  • Cコード C0122

内容説明

1939年11月30日、北欧フィンランドにソ連軍が侵攻を開始した。ソ連の大兵力に対し、貧弱な軍備しかもたないフィンランド。その独立国家としての命運は風前の灯であるかに見えた。しかしこれは、フィンランド空軍戦闘機隊の驚くべき大活躍の始まりであった!バッファローをはじめとする“二流”戦闘機を駆る奇跡のエース達。彼らはいかにして戦い抜き、森と湖の小国は独立を守り通したのか?すべての航空・戦記ファンに贈る伝説の航空戦記、ついに復活。

目次

北欧の空のあけぼの
風雲のきざし
戦闘の序曲
森と湖の空戦
冬の戦い終盤戦
休戦
フィヨルドとその沖合
補給
夜のない空戦
赤い星のハリケーン
レンド・リースの船団
栄光のBW
フィンランドのドイツ機
中立国の空戦
ファイナル・セット
雪白のエース達

著者等紹介

中山雅洋[ナカヤママサヒロ]
1936年生まれ。本業は医師。米国航空史学会員(AAHS)Life member No.147。医学部時代、グライダー操縦の練習で航空に興味を持つ。その後超軽量機の飛行免状を取得、米国にてセスナやグレートレークス複葉機に搭乗して航法やアクロバット飛行を習った。本業多忙で実際に飛行する時間が取れない一方、航空史についての研究・執筆を精力的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roatsu

7
空戦史と銘打ち、祖国の空を守って戦ったフィンランド空軍の奮戦がテーマだけれど第二次大戦下、近隣に独ソという暴虐な軍事大国を抱えた小国が如何に知恵を絞り血を流して国を守ったかの史料として待ったなしの状況下での国防とは、を考えながら読むことができると思う。個性豊かなエース達の勇戦と逸話は興味深く読めるが本書が投げかけてくる、価値ある内容はもっと多い。2015/07/26

Kazuyuki Koishikawa

2
ソ連とフィンランドの戦争の流れがやっと分かった。 国際関係が複雑な中で外交と戦争していたんだな。2014/04/09

つゆき

2
この時代の空戦の面白さは、戦闘機の性能差や数の差がそのまま戦力差にはならず、パイロットの技量や戦意など人間的な要素が大きく影響してくる所ですね。ソ連に対し機体性能でも数でも劣るフィンランド空軍であったけど、熟練パイロット達の活躍によって、フィンランド機一機あたり十機のソ連機を撃ち落とすという類を見ない比率の戦果を上げることが出来た。エースパイロットたちの非凡な活躍ぶりのエピソードが面白いです。ユーティライネンは単機で偵察に出た際、二十二機のソ連機と遭遇、戦闘に入ったが、二機を撃墜し無傷のまま帰還したとか。2011/07/14

tsuyoshi1_48

2
WWⅡにおける北欧の空の戦い。有名なフィンランド空軍の敢闘のほか、国際社会のリアリズムを背景とした中立国・スウェーデンの戦闘機開発の苦労、レンドリース船団とノルウェーのドイツ空軍の死闘など、数多の魅力的なエピソードが綴られています。空戦ファン文句なしに必読の一冊。2011/01/13

古隅田川

1
北欧三国の歴史について学びたいと考えていたら、この本に出会った。少し変わった観点から学び始めるのも良いだろうと思い、航空機マニアでもないのに読み始めた。 期待に違わず、北欧三国の戦闘機事情から、第二次大戦前の国際関係と北欧書諸国の生き残り戦略が透けて見えた。親露派勢力の保護を名目に他国に攻め込むソ連、態度がはっきりしない英仏。当時も現在と同じだ。ヒットラーがいた独の役割だけが現在と異なる。 航空機の構造や性能、型名等が詳しく書かれており、航空史の大変貴重な史料であり、第二次大戦を記録する史料でもある。 2022/06/23

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