内容説明
南町奉行与力を兄に持つ三池念悟は、自らは医術と蘭学を学んだが、なぜか医者の看板は掲げず、子供に学問を教えながら奇妙な発明に没頭。世に稀な牡の三毛猫を連れ歩くことと、その名前から「三毛猫先生」と呼ばれている。桜の季節、江戸では、愛染池に忽然と現れた満開の桜の噂で持ちきりだった。ある朝、その樹の下で変死体が発見される。疑いをかけられた茶店の母娘をかばううちに、いつしか念悟は闇に蠢く阿片がらみの巨悪の存在に気づく…。
著者等紹介
風間九郎［カザマクロウ］
１９６１年、東京生まれ。１９９６年、官能作家としてデビュー。趣味は、空手、料理、散歩、ギター。数多くの職歴とインターネットで築いた人脈を活かし、キャラクターの際立った作品作りを目指している。江戸情緒をこよなく愛し、和服で下町暮らし。『千乃介色草紙 大江戸情艶剣』（学研Ｍ文庫）で時代小説デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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