出版社内容情報
当時の社会のみならず、その後の歴史に多大な影響を与えた16世紀からナポレオン戦争までの、軍服・戦闘体形・軍史・有名な戦いのデータなどを体系的に詳解した本格的ヨーロッパ軍事史。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピオリーヌ
11
ヨーロッパ近代編として、16世紀からナポレオン戦争までの軍事史が描かれる。欧州の世界制覇を支えた軍事革命について詳細な記述がこれでもかと並ぶ。小銃、大砲、築城、軍艦の発達、スイス戦闘団、テルシオ、マウリッツ、グスタフ・アドルフ、フリードリッヒ、オーダーミックス、ナポレオン等の戦術、など読み応え抜群。イスラム氏の大家、鈴木董氏による「知られざる軍事先進国オスマン帝国の実力」も良い。欧州の軍事史に興味があるなら必読。2020/08/29
富士さん
3
みんな大好き学研の歴史群像ムックシリーズ傑作の一つ。再読。偏ったマニアックさを感じない、歴史の中のスタンダードな軍事史にちゃんと触れられる手軽な入門書です。こういうのはなかなかないと思うので、貴重です。築城術や軍船の構造のように、図版もセンスのいいものが多く、一般の歴史書では知ることの難しい知識の隙間を埋めてく、見事な企画です。記述の重複もありますが、火力の効率的な活用と規律・訓練の浸透というヨーロッパの軍隊進化の2つのテーマが、そのおかげではっきり見えて来て、入門書としては悪くないと思います。2014/11/02
ゴジラ 芹沢
1
武器の発達は当然として、陣形や編成歴史まで書いてあるので非常に理解しやすい。2015/11/01
あsdf
1
攻城戦の解説が豊富。縦深性を持たせた要塞のすごさに感服。しかし包囲されればアウトなので攻城を挑んでくる敵軍の補給を捗らせないためにも河川の近くに作らないほうがいいと思うのだが、平地&河川というのは人が集まりやすく発展しやすい地形なので戦略的価値が高いということだろうか。また戦闘隊形についての記事も秀逸。2013/01/17