出版社内容情報
２１世紀の諸問題に対面する我々の思考の武器＝哲学の「現在」を超図解で鮮やかに解きほぐす。人生論を超えた哲学の本質に迫る。２１世紀の諸問題に対面する我々の思考の武器＝哲学の「現在」を超図解で鮮やかに解きほぐす。世界のエリートの誰もが学んでいる「一流の教養」の本質に迫る。最新の思想潮流、特筆すべき名著、注目の哲学者など、シンプルに詳解する哲学図解の決定版。
中野明［ナカノアキラ］
１９６２年、滋賀県生まれ。立命館大学文学部哲学科卒。ノンフィクション作家、同志社大学非常勤講師。著書に『超図解 勇気の心理学 アルフレッド・アドラーが１時間でわかる本』ほか多数。
内容説明
正解のない現実に答えを出す思考の武器「２１世紀の哲学」をテーマ別に超図解。人生論を超えた現代思想の本質に迫る！
目次
１ 哲学、５つの疑問
２ いま注目すべき「哲学者」は誰か？
３ いま注目すべき２１世紀の「課題」は何か？
４ いま注目すべき「名著」はどれか？
５ いま注目すべき「哲学的思考法」は何か？
６ いま注目すべき「実践者」は誰か？
著者等紹介
中野明［ナカノアキラ］
ノンフィクション作家。１９６２年、滋賀県生まれ。立命館大学文学部哲学科卒。同志社大学非常勤講師。「情報通信」「経済経営」「歴史民俗」の３分野をテーマに執筆活動を展開（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
6
装丁の通り若干薄口なのが気になる本書ですが、哲学はまさに哲学史だと捉え、昨今はやりの現代史から逆にたどる歴史本が有効なのと同じように、哲学史もまた現代的な突き当たりから逆に辿る本書の試みは有意義だと言えるかも知れません。タイトルで「２１世紀の…」と謳いながら故人もいるので最新というわけにはいきませんが、概ねここ３０~４０年位を見通せるのではないかと思います。ネグリ＝ハートがいないなど甲論乙駁あるにしても、ビジネスマンに興味がありそうな遺伝子、ＡＩ、エコロジー、監視社会などに広げています。千葉雅也が取り上げ2017/05/05
Kei
4
歴史に学ぶ。「哲学の歴史とは結局、とても魅力的な誤りを非常に賢い人々が犯してきた歴史であり、その歴史を知らないとそれと同じ忌々しい誤りを何度も繰り返すことになってしまう、というものである」。人生論は哲学が扱う一部にすぎません。「真理を探求したい」との情熱が哲学の本質であり、時に社会革命のきっかけにもなります。2020/05/27
チネモリ
4
「哲学」は「死んだ学問」であまり役に立たない机上の議論を扱う分野であるといわれることがある。ところが「哲学」の現在は人工知能、妊娠中絶そして貧困問題など社会問題を考える上で役に立つ。また様々な問題に対して行動する指針となる。学問は一般的に社会に役立つものであり進歩し続けなければならない。それは「哲学」も同様である。哲学・倫理学を学んでいる私にとって非常に勇気をもらった1冊だった。2017/07/08
⇄
2
私は21世紀の哲学にはあまり興味が持てないのかも。伝え方は分かりやすく、本書は決して悪くはない。一つ一つを深掘りしているとは言えないが、その分シンプルで、哲学って難しそう！というより前の段階の、読書が得意じゃない！という人まで読み通せると思うし、そういう意味では良書の部類に入ると思う。おすすめ7冊も紹介されていて迷わない。21世紀の哲学を必要としている人も多くいるのだろう。それはそうと”哲学的ゾンビ”って新しかったんだ。これは哲学という分野への入口にはわりといいかな〜と思っている。明確な面白さがある。2023/04/13
このこねこ@年間500冊の乱読家
2
⭐⭐⭐ 図解はほぼ無いですが、勉強にはなりました。 なるほど、プラトンやニーチェなど、全てを説明する哲学を「大哲学」「大きな物語」というのですね。そして20世紀以後は、そこから脱却し、個別化していると。 しっくり来ました。2022/03/06
