甲州赤鬼伝

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784054063242
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

赤備え――それは、誉れ高き強者の証。それは、敵を呑み込む鬼の軍団。第20回歴史群像大賞優秀賞受賞者デビュー作。

「鬼となりて名を天下に――」 設楽ケ原で散った父・山県昌景の最期の言葉。それは呪いなのか、それとも夢なのか? 14歳にして「赤備え」を継承した山県昌満の苦悩と成長、徳川の若武者との出会いを描く。第20回歴史群像大賞優秀賞受賞者デビュー作。

内容説明

「鬼となりて、名を天下に」設楽原の合戦で散った父・山県昌景の最後の言葉。それは呪いなのか?14歳にして、武田家最強の軍団を継承した山県昌満は父の遺言そして、「最強」の重責に苦しめられる。武田家中で、若輩者と冷遇されながらも、木曾義昌との出会い、井伊万千代との闘いを経て、織田、徳川、北条に囲まれ窮地にある武田家のなか、昌満は「赤備え」を率いる「赤鬼」として実力を認められていく。しかし、すでに武田家は滅亡の道を進んでいた―。井伊、真田ら強者のみに許された誉れ高き「赤備え」継承の物語。

著者等紹介

霧島兵庫[キリシマヒョウゴ]
1975年生まれ。北海道留萌市出身。18世紀プロイセンの専制君主、フリードリヒ大王の半生を描いた『英雄伝フリードリヒ』で第20回歴史群像大賞優秀賞受賞。『甲州赤鬼伝』がデビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bibliobibuli

34
如水さんのご感想から、読みたくなった本(如水さん、ありがとうございました。)。弱弱しかった昌満が、徐々に成長していき逞しくなっていくのが、面白かったです。また穴山信君や木曽義昌の人物像も本物語独特であり、楽しかったです。赤備えのお話しは続きがありそうで、別の本で出会える事を楽しみにしたいです。次は如水さんのお勧めで「武田家滅亡」を読破したいと思います。2018/01/10

如水

26
山県昌満が主役です。誰?山県昌景の子供で昌景と言えば『赤備え』。と言う事は赤備えを継承した子の話です。赤備えを率いると言う事は何を意味するか?非常に感慨深い物が有りますね~。この昌満、史実では記録に殆ど残っていない=作者妙手につきる所ですが、面白かったです。特に昌満が成長し、赤備え衆を自在に動かせる様になった位に訪れる危機的状況下での立ち回り、圧巻です。手足ですね、まさしく。映像で見てみたい。ただ武田家がどうなるか?はご存知の通りで話も・・・ですが、それを差し引いても生き様は『美』の一言に尽きます。 2017/12/08

maito/まいと

16
武田家猛将・山県昌景の子・昌満の生涯を描いた歴史小説。ずいぶんマニアックなところきたな(笑)という印象の一方で、偉大な父と兄の突然の死からの転落・這い上がり・裏切り、悲劇・・・若者を待ち受ける過酷な運命、それを乗り越えていく成長物語には胸が熱くなるものがあった。歴史小説というよりは現代小説要素が多いので硬派好きには食い足りないかもしれないが、読みやすく入り込んでいける一作。ただ、最近の学研は歴史小説作家デビューが相次いでいる嬉しさの反面、(本作を含め)作風が似ているんだよなあ2015/11/12

ようはん

13
図書館でタイトルを見た時、山県昌景が主人公の小説かと思ったが実際は昌景の子昌満が主人公の作品。大坂の陣の真田一党もそうであるが、属する組織が滅びゆく中で自らの意地と誇りを示し滅びゆく主人公らの話は哀しいながらも心打たれる物がある。2020/10/02

おやぶん

8
戦国時代で赤備えで有名な山県昌景。 この物語はその息子の昌満が主人公となっています。 長篠の戦いで山県昌景が亡くなった後って 井伊家に吸収されたイメージだったけどその経緯が書かれています。 息子って全然知らなかったので興味深々で読むことができました。 2017/12/27

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