学研新書
芸者と遊び―日本的サロン文化の盛衰

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784054034594
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C0221

出版社内容情報

江戸の町娘から明治の元勲・文豪までが憧れた芸者は、芸と色で人々の集う花柳界を輝かせた。その歴史を通じ、今は滅び去った日本のサロン文化と美意識を問い直す。

内容説明

「粋」と「意気」が売り物。町のファッションリーダーであり、維新の志士や明治の文豪を魅了した、サロン文化の担い手、芸者の歴史を読み解く。

目次

第1部 江戸の芸者とその歴史(踊子から芸者へ;深川芸者の発生と実像;色を売ること売らないこと;幕末の芸者たち)
第2部 明治の芸者その栄華と終焉(祗園と柳橋;雑魚寝のこと;名妓たち;水揚げのこと;芸者遊びとは何か;日本的サロン文化)

著者等紹介

田中優子[タナカユウコ]
1952年、神奈川県生まれ。法政大学社会学部教授、法政大学国際日本学インスティテュート(大学院)教授。専門は、近世(江戸)文学、アジア比較文化。法政大学大学院修了。芸術選奨文部大臣新人賞(『江戸の想像力』)、芸術選奨文部科学大臣賞・サントリー学芸賞(『江戸百夢』)受賞。2005年度、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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qwel21

1
日本的サロン文化としての芸と色。こういう世界もあったんですね。2009/05/12

ともたか

0
「雑魚寝はなまめかしけれ」。 芸者、日本的サロン。 楽しかっただろうか?2013/07/23

0
ページ数のわりに谷崎潤一郎などの京都のエピソードにページを費やし過ぎのような気がする。吉原以外はだいたいどこの芸者さんも体を売ってた模様。なんかこう、冗長な感じのする文だった。結論を余計なもので先延ばしにしているような。2011/07/04

こんがら童子

0
粋も意気も「のんびり」も皆無なこの世。遊び心もなければ人間関係にもブレーキの遊びのような遊びもない。客が芸者を育てた時代、粋な金の使い方を知っていた時代。そんな時代があったことすら知らされず、効率と成果と報酬にいかに還元されるかどうかの金の価値付けが横行する現代。この世は終り、と思いたいが、終わらせないためにはどうすればいいのか、とも同時に思う。2010/04/17

たらら

0
遊郭と遊女、芸者と芸伎とは、こういうものと言おうとすればするほどこぼれ落ちたりすり抜けたりする余剰の部分が結局のところ「遊び」なのか。歴史というより盛衰としか捉えられない微妙なテーマ設定がやや苦しいところもある。吉井勇と谷崎潤一郎、長田幹彦の東男三人衆の京都流連荒亡エピソードがいい。「灯して合わせ鏡の春寒し」(多佳女)2010/03/29

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