動物感動ノンフィクション
捨て犬その命の行方―救われたがけっぷち犬のその後の物語

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  • サイズ A5判/ページ数 137p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784052041327
  • NDC分類 K645
  • Cコード C8395

出版社内容情報

平成十八年、一匹の子犬が絶壁の崖にとりのこされ、人の手によって救われた。この物語は、この犬のその後の物語である。

平成十八年十一月、一匹の野犬、がけっぷち犬が絶壁の崖にとりのこされ、人々の手によって救われた。ただ、本当の救助はその後に秘められていた。本書では、がけっぷち犬のその後の物語を通して、殺処分や保健所などの現状を紹介し、「犬の幸せとは」を問う。

【著者紹介】
児童ノンフィクション作家。主な著書は『犬たちをおくる日』、『命のバトンタッチ』など。犬や猫など、身近なペットの命をテーマに、子どもや大人に向けて数多くの講演を行い、作品を執筆している。

内容説明

平成十八年十一月、一匹の野犬「がけっぷち犬」が、急斜面のがけにとりのこされた。多くの人の手によって救われたが、その後、おだやかな生活を手に入れたわけではなかった…。

目次

第1章 野犬たち
第2章 がけっぷちの犬
第3章 レスキュー隊出動
第4章 新しい飼い主
第5章 りんりん、野犬にもどる
第6章 命の行方
第7章 こぼれ落ちた「命」
第8章 それぞれの思い

著者等紹介

今西乃子[イマニシノリコ]
大阪府岸和田市生まれ。シンガポールホテル勤務、航空会社広報担当などを経て、児童書のノンフィクション作家に。作品執筆以外にも、全国の小・中学校などで「命の授業」という講演会を展開している。『ドッグシェルター』(金の星社刊)で第36回日本児童文学者協会新人賞を受賞。日本児童文学者協会会員。特定非営利活動法人動物愛護社会化推進協会理事

浜田一男[ハマダカズオ]
千葉県市原市生まれ。東京写真専門学校(現東京ヴィジュアルアーツ)Tokyo Visual Arts卒業。1984年にフリーとなり、1990年写真事務所を設立。第21回日本広告写真家協会(APA)展入選。現在、企業広告・PRおよび雑誌『いぬのきもち』(ベネッセコーポレーション)などの撮影をてがける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

marumo

22
有名になった犬だから欲しい。救出された「がけっぷち犬」りんりんには希望者が殺到する。抽選で外れた人に似たような子がいるからどうですか?と勧めても誰も関心を示さない。野犬を作る人、可哀想と無責任にセンターを責める人、処分しろと言う人・・。私達にはいつか天罰が降されるのではなかろうか。また、猫のすべては飼い主によって連れてこられる、という一文にも戦慄する。理不尽に命を奪われる犬の無垢な瞳に胸がつぶれる。2015/10/24

かいゆう

20
今西さんの本3冊目(すべて娘が借りてきた本)。捨て犬は殺処分されるということは、『ゆれるしっぽの子犬・きらら』でも触れられていたが、この本ではその場面まで書かれている。写真もあるので、読む人によってはショックが大きいかもしれません。「かわいそう」だけれど、その言葉は無責任でもある。当たり前だけど、飼うなら最後まで責任を!野犬も増えないように正しい知識をみんなに持ってもらいたいです。2015/04/19

manamuse

18
平成18年11月22日、徳島県眉山で崖に落ちてしまった1匹の野犬が救助された。当時マスコミでも騒がれていて私も見た記憶がある。その後、抽選により飼主が決定。当時60代の女性で「りんりん」と名づけられた。結論、りんりんはセンターへ戻ってくる。りんりんはどこにでもいる和犬の雑種。なのに飼主希望者が殺到し、他にも同じような保護犬がいると言っても、りんりんがいいと言うバカな奴ら。本当にバカばっかり。野犬=人間が棄てた犬。2019/10/06

ga

17
今西乃子さんのノンフィクション児童書。徳島の温暖な気候と慈愛の餌やりにより飼い犬→捨て犬→野犬となってもある程度は生き抜く事ができるそう。この環境ありきとはいえ野犬がまだ繁殖していている地域がある事に驚いた。その野犬の中の一匹「崖っぷち犬」テレビ中継で一躍人気になった犬。この普通の雑種犬が「スター犬☆」だから欲しい人が全国に居る。それぞれの地区に必ず殺処分施設があり今すぐ救える命があるのにね。矢ガモとかもそうなのだけど、可哀想だと注目される命と当たり前に処分される命。本来差がないものなんだけどな・・。2015/11/14

はむちゃん

13
犬を飼い始めたころから、今西さんの本をよく読んでいたけど、このほんがいちばん心に残りました。捨てられた犬は野犬になり、殺処分されてしまう。私も、今までは「かわいそう・・・」だったけどこの本を読んで、犬の幸せをたくさん作りたいと思いました。そして今、犬を飼っている人、これから犬を飼う人は、「もうかわいくないからいらな~い。」「せわめんどうだからすてちゃお~う。」というようなことが起こさないでほしいです。そして皆さんも、自分が犬の気持ちになって、犬の幸せを考えてほしいです。2015/04/29

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