動物感動ノンフィクション
天井からジネズミ

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  • サイズ A5判/ページ数 140p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784052041297
  • NDC分類 K489
  • Cコード C8395

出版社内容情報

作業所の天井からぽとりと落ちてきた親指の先くらいの小さい生き物「ジネズミ」。試行錯誤しながら、小さな命を育てる感動作。

7月の暑い日、わさび園の作業所の天井からぽとりと落ちてきたのは親指のさきくらいの小さな小さな生き物、モグラの仲間「ジネズミ」だった。筆者が創意工夫と観察を続け、小さな命を育てていく感動作。第5回子どものための感動ノンフィクション大賞受賞作。

内容説明

七月の暑い日、作業小屋の天井のあなから、ぽとりと落ちてきたのは、わずか三センチの小さな小さな生きもの。それは、モグラの仲間の「ジネズミ」でした。「どうやって育てたら、いいのだろう?」と、小さな命にどきどきしながら、ジネズミを育てることになりました!「第五回子どものための感動ノンフィクション大賞」最優秀作品。

目次

1 指先ほどの赤んぼう 二〇一〇年七月
2 ジネズミを育てる 二〇一〇年七月下旬
3 小さな肉食獣 二〇一〇年七月~八月
4 白樺峠のジネズミ、ちう 二〇一〇年九月~十一月
5 ジネズミとくらす 二〇一〇年十一月~二〇一一年六月
6 二年目 二〇一一年七月~二〇一二年六月
7 最後の季節 二〇一二年七月~九月
8 もしもジネズミがふってきたら

著者等紹介

あべ弘士[アベヒロシ]
1948年北海道旭川市生まれ。1972年から1996年まで旭川市旭山動物園に飼育係として勤務。自然に対する知識と動物への愛情に満ちた作品は、多くの読者に愛されている。『あらしのよるに』(講談社)第26回講談社出版文化賞絵本賞、第42回産経児童出版文化賞JR賞、『ゴリラにっき』(小学館)第48回小学館児童出版文化賞、『ハリネズミのプルプル』シリーズ全3巻(文溪堂)第14回赤い鳥さし絵賞など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みつばちい

20
長男が大好きな本でおススメされた。野鳥の研究家の筆者が天井から落ちてきた野生のジネズミを育てる観察記。ジネズミはもぐらの仲間で親指ほどの小ささ。ラストは泣けたけど、寿命一年と言われる中三年近く生きたことはすごい!2019/10/18

スイ

10
タイトル通り、天井から落ちてきたジネズミと暮らした日々を描いたノンフィクション。 手探りでのジネズミ育てについてはもちろん、著者のライフワークである渡り鳥の観察や、ワサビ園の仕事など、語られる全てが興味深かった。 感傷的になり過ぎず、淡々と書かれているけれど、ジネズミへの温かな思いや野生動物への敬意が伝わる。 写真やイラストも多く、子どもも楽しんで読めそう。2021/06/28

サン

6
小さなモグラの仲間、ジネズミを育てるノンフィクション。名前をつけるつもりはなかったのに、ちうと呼び、ちうのために虫を探して変化して行く流れが良かった。大人も楽しめます。2017/07/01

yamakujira

6
作業小屋の天井から落ちてきたジネズミの赤ちゃんを育てた飼育記録。トガリネズミ科のジネズミはネズミじゃなくてモグラの仲間、でも生態はモグラよりもネズミに近い、ってややこしい存在だな。野生のジネズミには会ったことがないけれど、とがった鼻先がかわいい。繁殖を経験したことなく生を終えて不憫と見るか、野生よりも長寿を全うできて幸福と見るか、評価が分かれるかもしれない。でも、こんな小さな生き物は、飼い始めたら心配で放せないよね。驚くほど長生きしたのに、それでも死んじゃったらホロリとしてしまう。 (★★★☆☆)2016/01/30

7petit

5
天井の穴から落ちてきたジネズミの赤ちゃんを育てることになった著者が、ジネズミちうの一生を描いたノンフィクション作品。ちうが どんな風に成長していったかが楽しく読める。写真やあべ弘士さんのさし絵も魅力的。著者をはじめとして、動物好きな人たちの小さいものへの温かいまなざしが伝わってくるところがいい。動物好きな中学年へ手渡してあげたい。2015/08/03

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