出版社内容情報
捨てられていた目の見えない子犬を子どもたちが見つけたが、きまりがあるために助けることができない。しかし子どもたちの生き物に対する愛情やハンディを持つものへの思いやりの気持ちが大人たちを動かし、ついには子犬を救うことができた感動のお話。 小学校低学年から
内容説明
「盲導犬は人をたすけるのに、目の見えない犬はどうしてすてられるの?」子どもたちと自治会長の坂本さんのがんばりで、目の見えない子犬をすくうことができた、感動のノンフィクション。
目次
1 目の見えない犬、ダンの話
2 家で子犬は飼えない
3 ダンの小屋を作る
4 紙しばいになる
5 デデッポは友だち
6 がんばって生きるダン
7 全校児童会と新しいダンの家
8 京都のおばあさん
著者等紹介
大西伝一郎[オオニシデンイチロウ]
1935年愛媛県に生まれる。日本児童文学者協会会員。日本子どもの本研究会会員。教員をしながら、1959年より椋鳩十氏に師事し、読書運動と創作活動を続ける。愛媛県西条市在住
山口みねやす[ヤマグチミネヤス]
東京生まれ。日本児童出版美術家連盟会員。絵本や童話のさし絵で活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小夜風
33
【小学校】ノンフィクションで、道徳の教科書にも載ったそうです。目が見えないから捨てられたのかと思ったら、川に捨てられた時の衝撃のせいで目が見えなくなったそう。本当に酷い。いつもは「命を大切に」と教える立場の大人が、決まりだからと命を見捨てるようなことを言わなければならないジレンマが、読んでいてもどかしかった。ダンが吉藤団地の人たちに飼ってもらえて本当に良かったです。2016/01/22
みずいろ🌠ゲーム好きですよ誰か一緒に話そうよ
13
面白かった。2020/02/09
呉藍
8
目の見えない犬を拾い、ダンと名付けて可愛がる希ちゃんと望ちゃん、そしておじいちゃん。ときにダンに力をもらえる彼らの、あったかい気持ちが素晴らしい。ダンはきっと幸せな人生を過ごしたことだろう。隣に墓を、という言葉が良かった。2011/05/22
雛
6
望さんの「盲導犬は人をたすけてくれるのに、目の見えない犬は、どうしえすてられるのですか?」という言葉がとても印象的です。大人の私には出来ない発想でした。2016/11/16
紅花
6
娘一人読み。「やさしいしい気持ちが本や紙芝居になったことにビックリした」彼女の10月のベスト3に入るそうだ。2014/11/11