出版社内容情報
127歳のしんまいの魔女がいました。この魔女は、気のいい魔女で、よい魔女になろうと修行にはげみ、あの手この手の魔法を使います。でもいつも失敗ばかり……。無邪気でそそっかしい小さい魔女の、明るくてユーモラスな物語。 小学3年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダリヤ
67
小さい頃の母が、大好きで大好きで何度も読んだ思い出の本。ある日、母がその思い出の本をわたしに手渡してくれた。魔女のおばあさんっていじわるなイメージがあるけれど、この本にでてくる小さな魔女は努力家でやさしさあふれるアイディアからうまれるささやかな魔法で困っている者たちを助けてくれるかわいらしい魔女。一緒に暮らすカラスのアブラクサスもまた小さい魔女思いでとても好き。読み終わった本を閉じた時、子供のようにうれしそうな顔をしておもしろかったでしょ?と聞く母の姿がみれたのも、わたしはとてもうれしかった。2016/10/13
もぐたん
50
この本がお気に入りだった小学生の頃、図書室で借りては返し、借りては返し…。もっと厚く、もっと字が小さいと記憶していましたが、全然そうではなく…。完全に忘れていた内容は、今読んでも充分面白いものでした。小さい魔女は、大きい魔女を見返すために、良い魔女になろうとします。困っている人や悲しんでいる動物を次々に笑顔に変えていくそのエピソードの数々が、痛快で元気をもらえます。素朴なタッチの挿絵がまた味わい深く、小さい魔女の世界観をよく表してします。読み継いでいきたい思い出の一冊です。2021/01/10
b☆h
41
『ミュゲ書房』で知った児童書。〝たった〟127歳の〝小さい〟魔女が〝良い魔女〟になろうと奮闘する日々を、ユーモアたっぷりに描いていた。クスッと笑える場面が多くて、でも時々ハッとさせられたり。嫌な事や人との付き合い方を今一度見つめ直したくなる。機転があれば、嫌な事もそれほど嫌な事にはならないんだと教えられた気がした。大人になって失った視点に気付かせてくれる。2022/06/07
たるき( ´ ▽ ` )ノ
33
へぇ、映画上映してるんだ!『大人のための児童文学』で紹介されていて気になったので、読んでみた。ホッツェンプロッツの作者だということも知らなかった〜。これは是非映画もみなくちゃ!!2019/11/29
青蓮
33
「ワルプルギスの夜」をこれで知りました。小さい頃読んでいた、大好きな童話のひとつです。痛快で最後はスカッとする終わり方。アブラクサスも好き。登場するお茶や焼きリンゴや焼き栗など、色々想像しながら読んでました(笑)1991/09/03