内容説明
日米の成長企業でいち早く活用され、話題となっているキーワード「ビッグデータ」。これは、ウェブやマーケティングなど一部の業界だけで有効なIT戦略ではない。膨大なデータの分析から、まったく新しいビジネスモデルを生み出す試みが今、あらゆる分野で始まっている。その実例から可能性まで解説する決定版入門書。
著者等紹介
稲田修一[イナダシュウイチ]
1954年福岡県生まれ。九州大学大学院工学研究科修士課程修了(情報工学専攻)、米国コロラド大学大学院修士課程修了(経済学専攻)。1979年に郵政省(現総務省)入省。以来、モバイル、ユビキタス、セキュリティ、情報流通など情報通信分野の政策立案や技術開発・標準化業務などに従事。また、九州情報通信連携推進協議会アドバイザー、京都大学情報環境機構特命教授などとしても活動。大臣官房審議官を経て2012年に総務省を退官。東京大学先端科学技術研究センター特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
188
こういう本は新旧の移り変わりが激しいが、ビッグデータは今でも生かせそうな内容が多く興味深く読めた。2015/07/16
犬こ
16
主に国内の企業、行政のビッグデータ活用事例が紹介されており、一部ではデータ活用が成功していることが分かります。しかし、世界と比べ、日本は遅れつつあるので、特に企業はそれに気づき、まずはデータ集積・解析基盤から整えていく必要性がもっかの課題のようです。2015/02/22
ビイーン
15
2012年初版発行から4年程経つが、世間では、あいかわらず「ビッグデータ」の活用が叫ばれている感じ。クックパッドの事例は面白い。単なるレシピ情報の検索データをアイデア次第でビジネスにする目の付けどころに感心した。2016/05/05
ガクガク
10
出張2日間で読了。最近お付き合いのある複数の方(大学教授など)からビッグデータの重要性と有用性を聞かされていたので、改めて総体的にその意味を理解することができた。ただ仕事でこれを考えていくとなると、もう少し専門的な本や事例のリサーチが必要だろう。いずれにしても一般向けの入門書としては役立った。この分野で日本がかなり遅れているという危機意識を持つことが重要ではないか。2013/09/10
maito/まいと
7
ちょっと昔の本すぎたかなあ。今ではかなり注目されているビックデータの魅力を、いくつかの観点と事例で紹介していく一冊なのだけれど、ビッグデータの定義が良くも悪くも広すぎて、どこからがこれから注目されていけるビッグデータの話しなのかが、もう一つ掴めなかった。またビッグデータ収集で生じる個人情報などの情報流出についても触れるべきなのに触れていないのもマイナスポイント。いずれにしろ、新しい価値の創出や新規ビジネスをきちんと生み続けていくためにはデータが不可欠。類本を読んで勉強してみよう~2014/04/15