内容説明
事件に巻き込まれなければ、正和さんも平成12年―世紀末に20歳を迎えていたはずだった。そこに3人の少年は強引に割り込んできたのだ。正和さんは、会社の労組が窓口になった25年満期の生命保険に加入していた。支払い額は月々3000円。正和さんの死後、須藤さんの両親に死亡保険金が下りた。受取人の名義を見て、須藤さんの両親は号泣した。正和さんの直筆で、受取人の欄に書かれていたのは、「未来の妻子―」。未来の妻子はおろか、20代のいちばん楽しい時間も見ずに、正和さんはわずか19年間の思い出と、未来の妻子に託した保険金を残して逝った…。
目次
プロローグ 判決の日
第1章 少年たち
第2章 疾駆する狂気
第3章 人の命
第4章 怒りの目
エピローグ 小さき者
著者等紹介
三枝玄太郎[サイグサゲンタロウ]
昭和42年、東京都生まれ。早稲田大学卒。平成3年、産経新聞社入社。静岡支局を振り出しに同6年、東京本社社会部に。警視庁、遊軍などを担当した後、同11年から宇都宮支局勤務。同13年8月から、東京本社社会部に
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感想・レビュー
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はち
1
なんでこんな惨い事ができるのか。。口先だけの反省、罪の擦り付け合い。少年法なんてなくなってほしい。なんで人を殺して被害者家族の人生をめちゃくちゃにしてすべてを奪った人間の未来を守るのか理解できない。そして警察の怠慢と隠蔽がひどい。警察がちゃんと動いてくれたら救えたかもしれないのに。生命保険の受取人の欄を見たご両親の気持ちを考えると涙が止まらない。『少年たちが何をし、栃木県警が何をしなかったのか』それがしっかり記されている。2021/03/12
パン粉
1
動機とかその時どう思ってたのかとか、決してわからない。事実をただ知ることが必要だと感じた。想像を絶する。2016/11/28
繁
0
加害者はもちろんの事、警察の奴等にも頭にくる。2013/11/17
ますこ
0
少年法が理解出来ない!この加害者が今後どの様に生きていくのか不安。2012/10/15