内容説明
おぼろな風景を見つめて。―著者4半世紀の全範囲表現。原点から最新作まで83編。
目次
手の幻想
靄
木立のなかで
躑躅の男
王同志
自殺志願者と私
覗き癖
遠き幻聴
蜘蛛賭け
光る花〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FK
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ずいぶん前に買ったまま読み得なかった本。今でこそ読んでいけるということか。勉強になるというか、考えさせられる内容がある。/たしかに、棄てる行為よりも拾う行為のほうをいかがわしいとみなす癖がわれわれにはあるかもしれない。(P.116 「棄てられしものたちの残像」)/情勢が危機に向かうときは、朝野挙げて論法が単純化し、言葉も情緒化するものです。(中略)民衆というのはときに哀しいものです。情緒に巻きこまれ、自ら危機を選択したりするのですから。(P.386 「われわれはどんな曲がり角を曲がろうとしているのか」) 2016/01/15
kei
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すでに立ち止まらなくなり、こだわらりさえ無くしてしまい、気付いた時には手遅れになっていそう。2014/10/05
novoo!
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当時はこの人の文体とかしっくりきてたんだけどなあ…