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西巷説百物語

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  • サイズ B6判/ページ数 611p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048740548
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

 身一つで大坂に流れてきて、一代で財を築いた商人、杵乃字屋剛右衛門の一人娘に縁談が舞い込んだ。相手は尾張の城島屋という大店の次男坊。決まれば杵乃字屋に婿入りすることになる。縁談を進めるか否か悩む剛右衛門に、大番頭の儀助は、城島屋は悪辣な手段で乗っ取りを繰り返してきた店だと諫言する。それを聞いた剛右衛門が下した結論とは……!(「桂男」)
 収録作品は、「桂男」「遺言幽霊 水乞幽霊」「鍛冶が嬶」「夜楽屋」「溝出」「豆狸」+書き下ろし「野狐」の7編。

 第5作目の主役は、シリーズお馴染みのキャラクターで、又市の悪友・林蔵。大坂を舞台に、明確な悪意ではなく、それと知れず病んだ心が引き起こしてしまうが故に恐ろしい事件を描く。生きものであるが故の人間たちが抱える傷みの深さ、やるせなさと、林蔵の心づくしの憑きもの落としが胸を打つ。

内容説明

上方には上方の仕掛けあり。「これで終いの金比羅さんやで」巷説シリーズ、新機軸の第五弾。