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灼夜

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048738583
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

成績も柔道もぱっとしない中学生の森本篤は、団地で母と二人暮らし。夏休みを目前に控え、彼は自分の境遇に嫌気がさしていた。その思いがつのり、江戸川近くの神社で仔犬と遊んでいた子供をつい苛めてしまう。翌日も同じ子供を見つけた篤は再び鬱憤を晴らそうとするが、リーホワという中国人の美少女に見つかり殴られる羽目に。だがその夜、リーホワが篤の前に突然現れ、彼が苛めた子供・フェイがいなくなったことを告げた―。在日中国人の誘拐騒動に巻き込まれた中学生・アツシ。マフィアの暗躍、不法滞在者の実態、巧妙な地下銀行の手口…。日本社会に巣くう“底知れぬ闇”を知ったとき、14歳の少年がとった行動とは?中国人裏社会を描破したクライム・ロードノベル。

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年鹿児島県生まれ。週刊誌記者を経てフリーとなり、祝康成の名で事件ノンフィクションを中心に活躍し、単行本『真相はこれだ!「昭和」8大事件を撃つ』などを刊行。2000年、永瀬隼介名義で初の小説『サイレント・ボーダー』を発表し、小説家デビュー。事件現場で培われた取材力をいかし、骨太のサスペンス、警察小説、犯罪小説を描き注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

28
かつて「黒龍・・」から読んだがこの流れの作品ではない。が、筆者が今の中国をリサーチした空気を富に感じさせる。主人公の中学生篤の行動を軸に置いた事でブラックスボックスのような中国闇社会の描写が柔らかな感じになっている。作品前半は篤の日常を舐めるように追い、フェイへの苛め、そして失踪、美少女リーホウの登場とその周辺の浮彫。淡々としている筆が突如疾走を始める・・いや、炸裂!登場人物が濃い上に、次々のチャカに倒れる、そして裏切りと真相。18歳の少女の口から吐かれる「今、中国で」がタフかつハード。2014/11/01

こすもす

10
在日中国人の誘拐事件に巻き込まれた中学生の篤が体験する想像を絶する社会の闇、臓器売買  中国マフィア 不法滞在 地下銀行、篤がどうなるのか心配だったが、元の生活に戻ることができてほんとに良かった。でも、強烈なこの夜の体験はきっと篤の何かを変えてくれたのだと思う。2016/06/06

たこやき

4
投げやりな状態になっている中学生・篤が、ひょんなことで知り合った中国人の少年を助けに行くことから始まる一夜の物語。「ありえね~」とか思うようなところもありつつ、主人公以外、皆が抜け目ない連中でどんどんと思わぬ方向へと転がっていく展開はスピード感抜群で面白かった。ただ、篤があまりに無知すぎる上に、そのこと(残留孤児とか、不法滞在とか、ネットカフェ難民とか)をリーホウや尾崎と言った「抜け目ない面々」が懇切丁寧に教えるのはちょっと物語から浮いていたように感じる2010/04/06

こっこ

3
スリリングな展開で読み進めるのが楽しかった。平和ぼけしてる日本人に喝を入れられてる感じ。2015/05/31

afuremark

3
ギネスの「1冊の本の中に表れる天地返し回数世界一」を狙ったの?と心配になる位ひっくり返される。ノンフィクション出身らしく要素てんこ盛りで展開が早く、退屈しない。どのページにもとほほ感が程よく配され軽く読める。ただ登場人物の年齢設定はもう少し上げた方が説得力が増したろう。梨華はキャリア的に少女ではなく20代にした方が無難だったのでは(可愛かったけど)。あと、何故尾崎は足手纏いでしかない主人公を連れ歩いたのか?がナゾ。ここがしっかりしないと成立しないお話しなので残念。2014/06/16

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