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5年3組リョウタ組

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  • サイズ B6判/ページ数 443p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048738378
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

教師だって男子なのだ──石田衣良が描く21世紀版『坊ちゃん』!
中道良太25歳。涙もろくて純情で、でも根っから「いまどき」の男子でもある若き小学校教師が地方都市の名門公立小学校を舞台に縦横無尽の大活躍!

内容説明

教師だって、男子なのだ。茶髪イマドキ熱血系、リョウタ先生の奮闘記。泣けるほどリアルで、痺れるほどみずみずしい教育&青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しろいるか

53
何を隠そう石田衣良・初読み。テレビで見る著者のイメージから読まず嫌いしていた作家のひとり。読み口はやっぱり軽くてノベライズみたいだなと思ったけど、元也の叫びに、染谷の過去に、兄をかばう真一郎に、友達を受け入れる5年3組のみんなに、読みながら知らない間に涙がこぼれていた。各章がお定まりの大団円でなく多少の問題を残しているところも現実味があって良かった。良太ほど型破りな先生も、あんなに理解ある同僚もそうはいないと思うけど、子供と同じ目線で見てくれて、一緒に成長してくれる先生っていいなと思った。2010/08/29

風眠

48
茶髪でアディダスの白ジャージ、スカルモチーフのネックレスがユニフォームの小学校教師、リョウタ先生。見た目は今どきだけど、人にぶつかっていくことを恐れない、古風で男気のあるイイ奴だ。親子なのに分かり合えずストレスを抱える児童、教師間のいじめによる鬱病、クラスごとの成績順位を決めるためのクラス競争、今を生きる小学生は大変だ。とくに兄の放火にまきこまれた児童をめぐって、みんなの家を建てようと動き出す児童や保護者の話が感動的だった。あえて家を建て終わるところまで書かずに、幸せな予感を残しているところがニクい。2013/07/29

ぶんこ

46
気持ちの良い本でした。生徒にとって教師、担任の存在は大きい。「教育の現場は結局のところ、知識や技術ではなく、その教師がもつ人間力を試される場なのだ。」と、養護学校を訪れた感想が書かれていましたが、本当ですね。良太先生の強みは「自分の弱さを平気で出せる」ところなのではと思いました。細かなことに拘らない大らかさに惹かれる龍一先生の気持ちがわかる気がしました。教室に居ると息が出来なくなる元也君と一対一で勉強して1週間の最後の日、クラスメイト全員が迎えに来てくれる場面では泣いてしまいました。実に爽やかな読後感。2022/06/07

鈴本優歌

39
教師っていうのは本当に難しい仕事だと改めて思った。きっとこの仕事は自分でも「これが正解なのか?」という疑問と不安を持ちながら生徒に教えなければいけない。自分が迷いながら提示したことに生徒が答えてくれる。これが教師の醍醐味かな、と思う。自分にとってその仕事が何なのかっていうのは、人それぞれ違う。それを実感させられた一冊でした。2017/01/03

ゆみねこ

39
希望の丘小学校5年3組担任中道良太は単純で無器用な4年目の教師。クールで優秀な染谷龍一とコンビを組み、次々に起きる学校の問題と取り組んで行く。衣良さんが小学校を舞台の本?!って驚いたけど、とても読みやすい良い物語でした。2013/02/02

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