内容説明
二人の兄のこと、兄の同級生で年上のガールフレンドのこと、遠い街の高校と陸上部、夏のバイト先のホテルで出会った宿泊客の老女…。何かを選び、何かを捨てながら、ゆっくりと大人になってゆく少年をスケッチするように描いた、まぶしいまでに瑞々しい、七つの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Totchang
9
NHK BS1 ラン×スマ ~街の風になれ~で「いだてん」に出演予定の宇野けんたろうのLSDが5分/Km台で驚きました。早い人は早いんだなぁって。この本の題名にはなっているLSDですが、あまり深掘りはせず生活の一部のような取り上げ方でした。学校でしっかりと練習するからこそ家でのLSDが効いてくるんですよね。(たぶん)湘南地域に生活する進学校に通う男子生徒の日常が描かれています。高校生の性の取り上げ方については違和感を覚えるものの、時代なのかなぁと思いました。2018/12/16
nrk_baby
3
川島誠、中1以来かな。中1の頃はそんなに面白いと感じなかったけど、サラッと読めたし結構良かった。2014/03/15
お華
3
★★.5三人兄弟の末っ子が主人公♪海loveな兄たちとは違い、走ることが好きな高校生の日々♪2013/04/07
ひまわり
2
ランニングの本が読みたくて手に取りましたが,期待していた話とはちょっと違っていました。2014/08/17
まこ魚
1
穏やかさと軽い倦怠感、そしてほんの少しの高揚感を感じるのがLSD(long slow distance=ゆっくりと長い距離走る練習方法)。そのLSDの雰囲気が、そのまま小説に流れている。弱小陸上部に所属する主人公の、少しさめた視点から綴られる物語。まるで海辺に寄せる波音のように規則正しく淡々と・・・なかなかに心地よい空気感に包まれた作品だと思うが、主人公がモテすぎてうらやましい!!(笑)2013/09/14