内容説明
“窓際族”という会社に飼いならされた生活を送る哀川真也は、謎の美女・巨勢玲子との出逢いで運命が一変する。哀川は玲子から誘われ、借金地獄やストーカー被害などで苦しむ人々を救う組織「アネックス」に参加した。彼はその活動の中で生きることへの情熱を取り戻していった。だが、「アネックス」が某独裁国からの亡命少女を匿ったことで事態は急変、哀川はメンバー共々過酷な状況に陥っていく―。己に眠る野性を解き放ち、男は大切なものを守り抜くことができるのか。人間の本質に深く踏み込んだ森村ワールドの大河巨編。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。青山学院大学卒業後、9年間のホテルマン生活を経て作家活動に入る。『高層の死角』第15回江戸川乱歩賞受賞、『腐蝕の構造』第26回日本推理作家協会賞受賞、『人間の証明』第3回角川小説賞受賞、『悪魔の飽食』『野性の証明』など数多くのベストセラー作品を発表した。2004年には作家生活40周年を迎え、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞し、社会派推理小説の世界で不動の地位を築く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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