内容説明
明晰な頭脳、すぐれたビジネスセンス、抜群の度胸と指導力で、禁酒法を逆手に連邦政府の予算を凌ぐほどの巨富を築いたアメリカ裏社会の首領アル・カポネ。その真実と生涯を躍動感あふれる筆致で描ききった悪漢小説の金字塔。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
46
アル・カポネを知らなかったので、よく分かりませんでした。2021/04/24
金吾
18
カポネの名前はよく聞きますが主人公になった本をはじめて読みました。カポネがのしあがっていく前半は面白かったです。しかしネスが出てきてからは冗長になったような気がします。映画アンタッチャブルのイメージが強すぎたかも知れませんでした。2021/05/02
手押し戦車
14
人生はいつどこでどんな人と出会い道が分からないが選んだ道で一生懸命生きて行く決意を持てばピンチをチャンスに変えることが出来る。組織を固め統合して行く時は、問題も起きその対処の仕方で組織が引き締まる。事を成すという事は頂点を目指して成果を最大に出来る仕組みを作って行く。組織を管理して仕事を与え責任を持たせるカポネは組織と責任、信頼と裏切りは許さない姿勢で頂点を取りビジネスモデルを作った命懸けの経営者だ。沈着冷静で冷酷だが魅力あるマフィアだ2014/06/15
takehiro
10
暗黒街に君臨する大悪人というイメージだったけど、多くの人たちに慕われていたし実は面倒見の良い好人物だったみたいで・・。読んでいる途中から何が正しくて何が正しくないのか良くわからなくなってきました・・。2022/01/05
凛
8
アル・カポネの少年期から裏社会を牛耳るまでの武勇伝『暗黒街の帝王』と、カポネ逮捕に奔走するエリオット・ネスの『アンタッチャブル』の二本立て。最終的には二人共寂しい最期だが、悲劇のアメリカ人・カポネ、転落人生のネスという対比で締めている。カポネはまさに絵に描いたようなギャングそのものだったが、情に厚く多くの人に社会の恩恵を与えようとする姿はクールと賞賛されるのも納得の人物像。なにより天才的な頭脳にはリスペクトさえ感じた。一方ネスは中二病をこじらせたカポネ信者のアル中という最悪の印象。夢中で読む程面白かった。2014/04/24