内容説明
志半ばで天命の尽きた一世の英傑清盛。折から坂東では、所領の利権に固執する地方武士が、復仇を呼号する源頼朝の下に結集し叛乱の火の手を上げる。その先鋒、九郎判官義経は、鮮やかな戦法を駆使して平家を滅亡に追い込む。しかしそこには、清盛の壮大な遺志と、最大の政敵にして最高の理解者、後白河法皇の、恩讐を超えた千古不易の思想が秘められていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅花
9
清盛が亡くなり、殆どが義経の話。頼朝が悪役、義経が英雄という定説通りの展開。説明が何度も繰り返されているので、ちょっとくどい部分もあったけど、この時代の全体的な流れを理解するには面白い本だと思う。2015/01/02
ルアット
3
下巻では、主役が平家から義経に変わって物語が展開という感じ。屋島、一の谷、壇ノ浦、の戦での場面は、能の演目とかぶっているところもあって、面白かった。ただ、ちょっと読みづらい感じは否めない。2014/01/12
Splash
1
清盛亡き後、平家にしかるべき後継者はおらず、源氏も、猜疑心の塊の頼朝、全く能力不足の範頼。義経は、実に不幸だった。鵯越、壇ノ浦の義経の功を、頼朝政権は、嫉妬の思いから一切認めない。実に女々しい。2016/09/22
半べえ (やればできる子)
0
★★★★2011/05/01
もかすけ
0
下巻は主人公が義経。 生き延びたと思いたいね。2014/08/12