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平家〈上巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 394p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048733588
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

京では公家が政治権力を奪い合い、地方では有力者が土地の利権獲得に明け暮れていた平安末期、身分低き武家平氏に清盛という英傑が現れた。並外れた知略と先見性、そして果敢な決断によって修羅場を乗り切り、行き詰まった国家体制の改革を志す清盛。本作品は諸行無常の哀れを描いた『平家物語』ではない。新しい時代を切り開こうとする「意志」の雄々しくも壮大な物語である。

著者等紹介

池宮彰一郎[イケミヤショウイチロウ]
大正12(1923)年、東京都生まれ。静岡県沼津市に育つ。旧満州で現地召集され、およそ3年間の軍隊生活を送る。昭和27(1952)年、映画の脚本家として独立。以後、大手映画会社6社すべてで脚本家として活躍。代表作『十三人の刺客』『大殺陣』で京都市民映画脚本賞を受賞。平成4(1992)年、小説家としてのデビュー作『四十七人の刺客』で新田次郎文学賞を受賞。平成11(1999)年には『島津奔る』で柴田錬三郎賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほうすう

12
平清盛を主人公に、保元の乱から清盛の太政大臣就任までを描く。時代柄、人間関係などが複雑なのはわかるが説明でちょっとテンポが悪くなるかなあという感覚。また旧体制に依存しようとする藤原氏官僚を打破し、改革をしなければならないということをやけに強調していると思ったが、この本が書かれた時期が反映されているのかなとも思いました。2022/10/20

紅花

10
国家を思う清盛VS私腹を肥やすことだけの後白河の駆け引きが面白かった。あんまり宵イメージが無い清盛だけど、この本を読んで改めて、清盛の業績とか、思想に触れたような気がする。今まで読んできた、平家から源氏の時代の小説は断片的で、分かりにくかったし謎が多かったが、色々つながりそうな一冊。2014/11/05

あんPAPA

2
以前挫折した小説であるが、今回は1年ぶりの読書再開のきっかけとなった。やはり歴史ものは面白い。読書途中であるが、丁度NHKBSで大河ドラマ「太平記」を再放送しており、そちらが面白すぎてこちらが霞むぐらいである。しかし、本題に戻すと清盛は専横一色の人物ではなく、のちの鎌倉の視点から悪者にされたというのは大変納得がいく。池の禅尼の縁で頼盛がその後も生き永らえる事が出来たのは今まで知らない事であった。宗盛の出処進退によっては違っていたのかもしれない。吉川本とは違った面白さがあった。

ルアット

2
最初のほうは、平氏、源氏のよく知らない名前がたくさん出てきて誰が誰だかわからないまま読み進めていたが、段々と登場人物が整理され、読みやすくなってくるとなかなか面白くなってきた。上巻では平家が栄えてくるところまできた。これから中巻と下巻、どのような展開で平家が没落していくのか楽しみ。2013/12/18

Splash

1
思い込みの清盛像とは正反対。貴族に憧れ、同じような地位と暮らしぶりを求めたのが、武士から初めて成り上がった平家の限界と思い込んでいた。池宮の描く清盛は、大化改新から500年近く続いて澱が溜まりに溜まった藤原官僚制の改革に、戦略的に取り組む改革者。上巻は、その直前の、為朝・義平率いる実直過ぎる源氏の没落を中心に描く。人物が活き活きと描かれ、一気に読ませる。さすが池宮彰一郎だ。2016/09/19

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