出版社内容情報
居眠り心中、影牢、女の首、灰神楽、蜆塚、梅の雨降る、など江戸にまつわる会談の数々を描いた江戸ふしぎ噺の傑作。宮部みゆき初めての江戸ホラー短編集。
内容説明
月夜の晩の本当に恐い恐い江戸ふしぎ噺―著者渾身の奇談小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
67
皇なつきさんのコミカライズが角川ホラー文庫でも出たので懐かしくなり、再読。「居眠り心中」で取り壊された大黒屋が「表向きは立派な建屋だが、土間の根太がすっかり、腐っていた」という記述が心に残った。臭いものに蓋をする大黒屋の遣り口を見ているとさもありなん。余りにも陰惨な一族全滅を語る「陰牢」。本当にお千代さんが磯部氏の元に居続けたらどんなに良かっただろう・・・。そして真実がそうだったとしても、心が座敷牢に閉じ込められた松五郎さんも多津様と共に真の意味で安らかに飛び出していける日が来ることを祈らずにいられない。2021/03/21
ポチ
67
9話の短編だが、其々読み応えがありました。鬼は人の心の闇が作り出したものかも知れませんね。2019/07/17
優希
57
面白かったです。あやしげな話を集めた短編集。不気味で情念のこもった話の数々、好きです。2020/12/22
ミーママ
51
図書館の本📚 初めての時代小説‼️ 怖いではなくて 本当に怪しいって感じ! さすが宮部みゆき作品です。 これからは時代小説も読んでいきたい‼️2019-682019/09/19
kazu@十五夜読書会
44
怪談短編集。「女の首」が良かった。寒くなってから読むものではなかった(^^; 2012/12/27