彗星物語〈下〉

彗星物語〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784048727075
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

絆に結ばれた家族から旅立つ、幾つもの生命―。いさかいもあり、笑いもあり、そして愛に満ちた家族。年をへて、ボラージュの巣立ちに胸をせつなく軋ませる人々。希望と別れが織りなす、喜びと悲しみ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

伊之助

24
13人と自分を人間だと思っている犬を加えた家族の物語。巧みな筋立てが光る。12人と犬の大家族に外国の留学生が寄宿する。少し我の強い留学生と関わるなかで、彼を含めたそれぞれの抱える鬱屈や歪みが時とともに溶けていくような、そんな自然に読ませる筋立てが好ましい。作者はこの家族の有り様を、天空に光るもののうち、太陽や月や星ぼしではなく彗星になぞらえる。血の繋がりの有無に関わらずに絶えることなく続き消えもする家族の愛に一つの希望を託したとも言えるし、輪廻的に読めば、犬の死という悲しみも少しは薄らぐ。 2018/08/28

こっぺ

3
自分でもビックリするほど感動した。ハンガリーからの留学生ボラ助が大家族シロタ家にやってくる話。価値観の違いや、言葉の壁。12人と、それから(犬っていわれるのが嫌いで、オンナ好きで、太りすぎの)犬が抱えるプライベートな問題をそれぞれ乗り越えていく。感動しました。2002/04/06

lily

2
(上)を読んで直ぐだったので、ある程度家族一人ひとりの性格や立場が頭に入っており、物語をすらすら読めた。 父親が突然連れてきた外国人留学生や年頃の子ども4人、義理の妹家族の面倒を一気に見ないといけないお母さんが大変だと思った。でも愚痴などをあまり言わず、古風で家族に献身的な女性だと思った。 物語の中では、誰かが悩んでいると他の誰かが手を差し伸べてくれる。家族の温かみを感じられる小説だった。2022/08/20

Ranko Taguchi

2
1002004/01/01

来津くう

2
これもドラマになったのよねえ。キャスティングが微妙で、あまり熱心に観なかったけど原作は良かった。フックが可愛い。

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