アスキー新書
エネルギーの未来 宇宙太陽光発電―宇宙の電気を家庭まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048707718
  • NDC分類 543.7
  • Cコード C1254

内容説明

世界で初めて宇宙太陽光発電が提唱されたのが1968年。その10年後NASAがソーラハウス85万軒分にも匹敵する巨大太陽光発電衛星の構想を描くが、費用の面から研究を止める。だが、日本では、その流れをくんで新たなプロジェクトが立ち上がっていた。昨今のエネルギー問題で注目を浴びる宇宙太陽光発電の技術を、その周辺の興味深い話とともに解説している。

目次

序章 宇宙にはどんなエネルギー資源があるか?
第1章 SPSとはどんなものか?
第2章 SPSがあると何ができるか?
第3章 SPS技術の現状、そして足りないものは何か?
第4章 SPS周辺で突破口がいる分野は何か?
第5章 今何をすべきか?
第6章 SPSの意外な波及効果
終章 SPS実現への困難は、必ず乗り越えられる

著者等紹介

高野忠[タカノタダシ]
1945年茨城県生まれ。JAXA宇宙科学研究本部名誉教授・日本大学・理工学部教授・工学博士。太陽発電衛星研究会元代表幹事。東京大学大学院博士課程(電子工学)修了後、日本電信電話公社電気通信研究所入社。文部省宇宙科学研究所助教授、カリフォルニア工科大学ジェット推進研究所「文部省在外研究員」を経て宇宙科学研究所教授、東京大学大学院教授を併任。定年退職後現職に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

18
太陽光発電衛星SPSは、全天駆動で日本最大は、臼田の直径64mのパラボラアンテナ(045頁)。‘08年に宇宙基本法が成立。国民のため宇宙を利用する。宇宙を産業化する。宇宙軍事利用を緩和する(062頁)。発電時間が太陽発電より23時間ぐらいは発電でき、SPSの価格競争力の源(076頁)。専門的な内容なので新書にはなじまないのかもしれない。2014/12/25

C-biscuit

12
図書館で読む。この本は太陽光発電衛星(SPS)の実用化の可能性やその未来について書かれている。実用化までには程遠い話か、アイデアだけの話くらいにしか思っていなかったが、意外と現実的な部分があるようである。コスト比較などを実施してあったが、うん兆円規模なので、実行段階でもコストの上昇は避けられないと思われる。また、触れられてはいるが、原発と同様に寿命をむかえた後のコストについては都合良いとも感じる。技術以外に政治の話など多方面から考察されており、著者の太陽光発電衛星に対する熱い思いを感じることはできる。2016/06/19

Hiroki Nishiyama

3
宇宙太陽光発電なんて実現するのかか思いましたが、確かに首相官邸が発表している「宇宙基本計画」に明記されていました。しかしこれはあてになりませんよね?公約すらおざなりにしている国政ですから。したがって、これは中央主導ではなく、著者が指摘しているように民間が主導でやっていかねばならないと思います。そのためにも、環境不調和型の消費行動を抑制するために環境税の早期導入が必要です。それに対して、環境調和型の消費行動には補助金を与える措置を性急に望みます!2012/06/15

delindein

0
次世代発電技術の中では宇宙太陽光発電。勿論著者は実現に前向きだが、さらっと書かれている課題や制約は素人目にはホントに解決できるのか?と思える内容。個人的には期待を持たせられると言うより、悲観的な印象を受けてしまった。2013/01/12

ピロロン

0
大学の売店で見かけて、ちょうど興味とロマンのある話題だったので買ってみた。一般人には難しい話であるにも関わらず説明不足な感が否めないし、文章がとても読みにくい印象を受けた。校正したんだろうか。さらに、著者が宇宙太陽光発電のサイドに立ちすぎて書いていることもそれを加速させる。宇宙太陽光発電について詳しくなれるが、読み物として読むには辛かった、というところ。2012/03/09

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