内容説明
圧倒的な情報伝播力をもつソーシャルメディアが登場して、多くの生活者が発信者になった。「RT」や「いいね!」を通じた控えめな情報発信は、ネット上に新たな共感を拡散する。生活者の共感をいかに獲得するか?「口説く」から「愛される」へ。これが企業と生活者の新しい関係づくりの第一歩となる。
目次
ソーシャルメディアを過大評価はしないけど、やっぱり重要だとボクが思うわけ
「関与する生活者」がつながった―ソーシャルメディアは関与する生活者が動くプラットフォーム
ハイパークチコミの誕生―ソーシャルグラフが情報伝達を大きく変える
関与する生活者に愛される方法―ソーシャルメディア時代のコミュニケーション・デザイン
ボクたちはその萌芽の最初期に生きている
著者等紹介
佐藤尚之[サトウナオユキ]
1961年、東京都生まれ。株式会社電通にて、CMプランナーやウェブ・プランナー、コミュニケーション・デザイナーなどを経て、2011年4月に独立。現在はフリーのコミュニケーション・ディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
27
モノを売ったり宣伝しようとするとき、ソーシャルメディアが大きな力になる。しかし、コミュニケーションの方法を間違うと、単なるウザいやつになってしまう・・・。私はツイッターもフェイスブックもやっていないのですが、利用しがいもあるけれどひとつ間違うと怖いメディアなのですね。バランスが難しい・・・。2015/02/27
Willie the Wildcat
24
世の変化を踏まえた目的、相手等によるデジタル/アナログの使い分け。関与と共感が創出する一歩踏み出す”機会。多様性がうねりとなり、新たな変化を齎す。課題は、やはり冒頭の「使い分け」ではなかろうか。収拾のつかないカオスも良しとする起爆剤なのか、それとも(中身の是非ではなく)一定の結論を求めるのか。齎されたカオスの中、喪失する関係、故郷あるいは生命。コミュニケーションの”前提”が、何か欠けている気がしてならない・・・。2015/06/02
まめタンク
15
明日の広告ほどのインパクトはないものの、誠実にソーシャルメディア。つまり、TwitterやFacebookといった新しいツールの登場によるコミニュケーションの変化を解説してある。「ソーシャルメディアは、「関与したかったけどいままで関与する手段を持たなかった人たち」や「深く関与したいわけではないけどちょっとだけ関与したい人たち」をも結びつけ、彼らが動くプラットフォームとして機能したのである」新書の妙だろう。とても読みやすく、新しい時代の開会宣言をされているようだ。人と人と人と人、それが新しいキーワードだろう2012/02/11
きのP
8
同筆者の『明日の広告』という本が面白かったので読んだ。今回は主にSNSがもたらすクチコミの影響力や有効な使い方について書かれている。タイトル的にビジネス上のコミュニケーション・スキルの話かと思ったけど、肩透かしだったなぁ(>_<)広告営業の時に読んだら少しは興味を持ったと思うけど、今は全く興味もてない。また書かれている事は既知の事ばかりで、前作のような感動を覚える目新しさは皆無だった。前作が面白かっただけに残念です。2015/11/18
Tatsuya
5
若干ソーシャルメディア熱に浮かされているような印象を受けはしたけれども、全体的に非常にまっとうな内容だと思った。普段からソーシャルメディアにどっぷり漬かっていると当たり前のように肌で感じていることも、意外と他人に論理立てて説明するのって難しい。そこをSIPSというモデルでとてもわかりやすく解説していると思う。2012/02/19