アスキー新書
ガンプラ開発戦記―誕生から大ブームまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048702164
  • NDC分類 507.9
  • Cコード C1276

内容説明

元(株)バンダイ模型デザイン課デザイナーと、キャラクタービジネス研究家が1980年のガンプラの誕生から1982年のガンプラブームまでを現場関係者への綿密な取材をもとに臨場感満点に活写。プラモデル発展と衰退の歴史からガンプラ夜明け前と言うべき雌伏の時代、困難な環境下でスタートしたキット化、一大ブームの渦中で起きていたこと、開発の現場や生産ラインといった“当事者”の困難と希望の日々。30周年の今だからこそ赤裸々に語られるストーリー。

目次

第1章 プラモデルの歴史―ガンプラへの道(キャラクターモデルの国産1号、鉄人28号;おもちゃメーカーにプラモデルの開発はできるのか? ほか)
第2章 ガンプラ誕生夜明け前(ガンダム暗雲に包まれる;バンダイ模型、ガンダム獲りを決断 ほか)
第3章 営業マンたちの戦い―ガンプラ、カミカゼを吹かす(ガンプラ苦戦、スタートダッシュ成らず;ガンプラ、空前の大ヒット ほか)
第4章 ガンプラ開発現場の戦い(なぜ、ガンプラはスケールモデルになりえたのか!?;今井科学からバンダイ模型へ引き継がれたもの ほか)
第5章 ブームを支えた生産現場の戦い(嬉しい悲鳴どころではなかった;爆発的に拡大する生産ライン ほか)

著者等紹介

猪俣謙次[イノマタケンジ]
1958年福岡県出身。二十代の商社勤務時代にガンダムと遭遇。その出会いが契機となってキャラクタービジネス業界に身を投じ、現場に視点を置きながら業界を研究中

加藤智[カトウサトシ]
1953年静岡県出身。1975年バンダイ模型入社。デザイン課在籍中パッケージデザインを担当しながらPR誌「模型情報」を創刊。後にバンダイ出版課に異動となり「B‐CLUB」等を創刊。現在は(株)キャラアニ代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

26
ガンダム研究ライターと元バンダイ模型のデザイン課に所属していた著者によるガンプラ黎明期を扱った一冊。ガンプラはタイミングよく出してヒットしたものではない。プラモデル文化が発展していく中で『リアル』志向が望まれていたこと。玩具メーカーだったバンダイが友好関係にあったコグレが倒産した際に模型金型を引き取り模型部を設立・昆虫の模型をヒットさせてバンダイ模型の設立、戦車やデコトラ模型をヒットさせ技術力を上げて宇宙戦艦ヤマトも扱ったことで下地を整えていたことが大きい。2024/02/29

マーム

15
倒産した今井科学の金型を利用することで始まった模型メーカーとしてのバンダイに対し「自力で商品を作れなければメーカーを名乗る資格はない」と同業者からの風当たりは強かったようです。また、スケールモデルに比し、キャラクターモデルが低く見られていた業界にあって、これを主力商品に据え、後発者として奮闘するバンダイの姿は感動的でした。ガンプラの開発史であるとともに日本の一産業史としても興味深い1冊です。「プラモデルの箱の中には、パーツと一緒に、〝創る楽しみという時間〝も入っていると言って良いだろう」とは蓋し名言です。2011/10/16

ぺーいち

8
業界黎明期の話はダイナミックでおもしろい。それが自分にも馴染みの深い分野であればなおさら。ガンプラブームの舞台裏で、一生懸命の大人達がいた。今や、私も大人になった。2011/01/03

スウィーニー校長

6
★★★★☆ バンダイのプラモデル事業の歴史やら、ガンダム放送開始後に、バンダイが権利獲得に動き出した事など、何も知らなかったので面白かった。2020/07/04

nobu23

5
ガンプラブームになる前からブームまでのバンダイ模型に関して描かれた本。企画や設計だけではなく製造現場などに関しても書かれていて面白い。2019/11/30

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