内容説明
ゲームボーイに胃カメラ、スバル360、世界を驚かせた日本のモノづくりとその軌跡。時に偶然が、時に執念が生んだ数々の製品は、いずれもそれに携わる人々の飽くなき挑戦から生まれていた。単なる温故知新ではない、混迷する今こそ必要な「発明する心」を育てるコツ、そして現代ビジネスのあるべき姿を説く。
目次
第1章 時代を先取りした男―からくり儀右衛門(開かずの硯箱;寝る時間を惜しんで考える ほか)
第2章 目標を変えて成功を手に―世界初の乾電池 屋井先蔵(没落した武士の息子;寝小便をして郷里に帰された ほか)
第3章 困難を逆手に取って道を拓く―スバル360 百瀬晋六(届かぬ夢を引き寄せろ;出番のなかったエンジン ほか)
第4章 最先端を使わず最先端を行く―任天堂 横井軍平(「世界の任天堂」の原点となった男;ウルトラCのオモチャ ほか)
第5章 上司に反対され逆に燃える―胃カメラ 杉浦睦夫(救えなかった命;胃の中を見ようとした人々 ほか)
著者等紹介
竹内一正[タケウチカズマサ]
1957年生まれ。徳島大学大学院修了、米国ノースウェスタン大学客員研究員。松下電器(現パナソニック)で新製品開発に従事。アップルコンピュータ、日本ゲートウェイを経てメディアリング代表取締役などを歴任。現在、コンサルティング事務所「オフィス・ケイ」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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GaGa
17
第三章の任天堂で多くの商品の開発にかかわった横井氏のエピソードがなかなか面白かった。そう言えば、任天堂はもともとはトランプや花札のメーカーであり、彼が入社するまで理系の大卒は一人もいなかったそうな。ゲームボーイやDSの強度がそこまで高いとは、驚きだった。2010/08/31
雨巫女。@新潮部
16
《私‐図書館》なかなか、読み応えあり、今後の日本人の発明を期待します。2011/06/05
Humbaba
6
日本人は発想力がなく,真似ばかりしているとかつては言われていた.しかし,そのような時代であっても実際には多くのものを発明してきた.それの多くは,個人だけではなくて集団で協力し合ったからこそ達成できたものであった.2010/08/23
あひ
1
「お金がなくて特許申請できなかった」って、そんなこともあるんだぁ。 T_T この本にも併読していた「はやぶさ」の本にも「中島飛行機」が出てくる。なんかスゴイぞ!中島飛行機!! 各章の終わりにある「成功へのポイント」が蛇足だったけど、それ以外は大変面白かった。2012/01/28
nao
1
物語風に書いてありすらすら入ってくる。個人的には東芝の話が良かった!2011/07/16