アスキー新書
映画式まんが家入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048685627
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C1270

内容説明

日本のまんが表現は「映画的手法」にもとづく―当たり前に受け入れられてきたこの認識は、どのように成立したのか?「まんが」と「映画」の歴史を自在に参照しながらそのプロセスを追い、両者の関係を検証していく。石森章太郎『竜神沼』を映画化する誌上ワークショップも収録。大塚英志創作入門シリーズ第3弾。

目次

日本のまんが表現は何故「エイゼンシュタインみたい」なのか
第1部 まんがはいかにして映画になろうとしたか(「映画的まんが」から「舞台的まんが」へ;まんがの「文化映画」化とモンタージュの発生;手塚治虫は『桃太郎 海の神兵』をどう観たか;ディズニーとエイゼンシュタインを「野合」させた男 ほか)
第2部 映画式まんが家入門 実践編(「竜神沼」はいかにして「映画」になろうとしたか;映画式まんが家入門ワークショップ)

著者等紹介

大塚英志[オオツカエイジ]
1958年生まれ。まんが原作者、批評家。『「捨て子」たちの民俗学』(第五回角川財団学芸賞受賞)などがある。神戸芸術工科大学教授、東京藝術大学大学院兼任講師。芸術工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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AQL

1
第1部の理論編、第2部の実践編、どちらもすこぶる面白く甲乙つけがたい。以下備忘:リュミエール兄弟「列車の到着」に起源する奥行き方向のダイナミズムを取り入れた黎明期の映画的まんが→構成主義を持ち込んだ田河水泡「のらくろ」に代表される舞台的(平面的)まんが→手塚治虫「新宝島」に始まる戦後の映画的まんが、という屈折。手塚の「ストーリー(まんが)」は単にドラマやプロットという意味ではなく、時間の長い積み重ねを描く「歴史」文学でいうところの「サーガ」あるいは「大河ドラマ」に近い概念。2018/01/06

kobaatsu

0
相変わらず本としての作りは甘い(誤字はあるわ注の基準がわからんわ)だけど、これは、おもしろい。単なる起源探しではなく、「まんが」が「映画的」であることはどういうことかということについて手を動かしている。石森「まんが入門」を読み返したくなったところで、前二作なんたらメーカーとは違う、本当の実用書であると思う。2010/06/14

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