アスキー新書
イエスはなぜわがままなのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048671880
  • NDC分類 193.5
  • Cコード C1216

内容説明

実は新約聖書には、イエスの理不尽な行動や暴力、わがままといったエピソードが載っている。およそ聖人とは思えないようなエピソードが、イエスのすばらしさを伝えるための聖書に載っていてかまわないのか?哲学者にしてクリスチャンである著者がやさしく合理的に読み解く、私たちが知らなかった聖書の「真実」。

目次

第1章 イエス様、それは理不尽すぎませんか?―新約聖書には意外なエピソードがいっぱい(空腹のあまり、イチジクの木を呪って枯らす;豚を集団自殺させる;動物を鞭でたたき出し、市場をめちゃくちゃにする;「わたしは平和ではなく剣をもたらすために来た」;「おまえなんか生まれてこなければよかった」;理不尽なイエス像がもたらすもの)
第2章 言葉が招く、聖書への大いなる誤解―キリスト教に対する誤解の元は?(罪は悪ではない;教会は建物でも組織でもない;祈りは願いではない;真実は事実ではない)
第3章 「信じる」という感覚―信仰は非日常的な感覚?(信じるのはなぜか;信じたら何かいいことがあるのか;「復活」はなぜ重要なのか;世界にはなぜ残酷なことがあふれているのか;神とは何か)

著者等紹介

岡野昌雄[オカノマサオ]
1939年東京生まれ。国際基督教大学卒。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。専門は西洋古代中世(ギリシア、ラテン)の哲学。1968年から国際基督教大学に勤務、現在同大学名誉教授。2003年4月、フェリス女学院の学院長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なつき

6
新書『イエスはなぜわがままなのか』読了。 岡野昌雅。アスキー新書67。アスキー・メディアワークス。 お知り合いの神父さまにおすすめしていただいて、読みました。 こちらの著者のかたはプロテスタントで、フェリス女学院のえらいかたでもあるようで。 読んでよかったなあ、という率直な気持ち。2019/04/21

フク

6
図書館★★★☆☆ 聖☆おにいさんシリーズ。 * タイトルはアレだが、信仰とは?を掘り下げられる。 正直言えばもっとわがままなイエスを期待してた。2019/04/09

epitaph3

5
今まで読んだキリスト教関係の書籍でも、信仰に関する部分で、これだけ納得させられた書籍はなかった。 すごく安心感が持てた。 イエスの聖書に出てくる、一見おかしなエピソード。 わがままっぷり。 それが、どういうためにあるのか見ていくうちに、信仰というものについて考えさせてくれる。 信仰というものは、堅いイメージがあるけれども、この本を読むと、もっと肩の力を抜いて考えられるものだと思えてくる。 「信仰を持つということは、極端な言い方をすれば、一目惚れのようなものです」(p117) 目から鱗。2009/04/23

えりか

4
一章が特におもしろい。言葉どおりに読むと、イエスは本当にわがままで理不尽だなぁ…。それゆえ、解釈の方法が大切なんだろう。 「聖書は道徳ではない」という言葉がとても印象的。2011/12/22

てっしー

3
タイトルの「イエスはなぜわがままなのか」に関して書いているのは第1章のみで、あとはキリスト教に関するよくある疑問や誤解されやすい点についてクリスチャンであり哲学者である作者が丁寧に真摯に答える形。罪と悪が違う、というのは発見だった。個人的には第1章をもっと深めて一冊にしてもよかったと思う。「さおだけ屋」もそうだし、他の多くの新書もそうだが、タイトルを具体的な疑問文一本にしぼる手法は何だかなぁ。確かに引きつけられるとは思うけど、失うものも多いのでは。せめてもっと全体を見渡した副題をつけるべき。2013/01/11

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