内容説明
状況が飲み込めないままレイチェルが連れて行かれたのは、北極だった。氷棚に埋まった巨大な隕石から等脚類の化石が大量に発見されたのだ。これは地球以外にも生物が存在する証拠であり、まさに世紀の大発見だった。ここで、選挙戦は一気に逆転し、大統領が対立候補の娘である自分を情報分析官として選んだ理由を悟る。だが、科学者チームと調査を進めるうちに、レイチェルは信じられない謀略の深みにはまり込んでゆく…。
著者等紹介
ブラウン,ダン[ブラウン,ダン][Brown,Dan]
1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。1998年“Digital Fortress”でデビュー。2003年、4作目となる『ダ・ヴィンチ・コード』を刊行、1週目からベストセラーランキング1位を獲得し、各国でも次々に翻訳出版され、社会現象といえるほどの驚異的な売れ行きとなる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くみこ
21
ひとつひとつの短い章で、ミステリー部分と大統領選が同時進行し、スリルと緊張感に溢れた場面が畳み掛けるように続きます。レイチェルと行動を共にするマイケルは、海洋学者なのにプロの軍人にも負けないのか、とか言ってる間もありません。次々と危機に襲われるレイチェルも、レイチェルの父の秘書ガブリエールも戦う女性で、知的で強い二人が魅力的。予想外の黒幕に驚き、むかっとした人物には相応しい結末が用意され、相変わらず見事なエンタメ小説でした。男性を仰向けににして、彼のパジャマのボタンを外すヒロイン、アメリカですね。2021/07/25
Yumi
11
《図書館本》面白さ衰えずこちらも一気読み!終わり方も良かったな🎶アメリカっぽいwハラハラドキドキで楽しめました!2020/06/29
爽
10
あとがきにもあったように、翻訳本はあまり読まなくてもこれは本当におもしろい。ぐいぐい引き込まれる。息もつかせない展開。遠いところにいる人たちがそれぞれの信念で動き、いつの間にか重なり合う謎を解決していく。ゴヤ号のシーンは迫力があってよかったし、登場人物もみんな魅力的だった。2018/11/27
慧の本箱
9
『オリジン』を読了後、又も手にしたダン・ブラウン著の本書。ダン・ブラウン氏の蘊蓄だけど、その守備範囲の広さに驚かされる。今回は大統領選の椅子取りゲームの緊張感を海洋学、宇宙物理学、古生物学、雪氷学、等々をひっくるめてスペクタクルショーとして読み手に魅せてくれる。忘れてはいけない本書の立役者はレイチェル、そしてガブリエール・アッシュ!2019/07/06
橋川桂
9
レイチェルたちのサバイバル行と、ワシントンのガブリエールの暗闘とを二本の軸に、とにかく読ませる。謀略の本当の黒幕、もしかしてこいつなのかと思っていた人物だったのだけど、まあ、これは単に直感というか、この書き方はミスリードじゃないのかと引っ掛かりを感じたところがあったせいで、そうでなければ素直に驚いたと思う。2018/07/09